視覚障害者の仲間と、そのご家族が、
本音で語れるサロンがあります。

多くの支援機関や団体で、情報交換を行えるサロン・集会を開催しています。これは視覚障害者だけでなく、その家族や一般の方、医療従事者、福祉関係者、支援者など、様々な立場の方が集まり、自由に会話を楽しみながら交流できるものです。

孤立しがちな視覚障害者にとって、視覚障害は自分ひとりの苦しみ、悲しみだと思ってしまうことがあるそうです。そんなとき、サロンは同じように考えている仲間が大勢いることに気づけるひとつのきっかけとなります。

「困ったことがあるけれど、どうすればいいか分からない」——そんな悩みを一番理解できるのは、同じ視覚障害者です。まったく同じでないとしても、似たような悩みは共通の話題となります。それは視覚障害者だからこそ共有できる「思い」なのかもしれません。何気ない話をしているだけなのに、サロンが終わるころには笑顔があふれ、そしてそんな視覚障害者の姿を見て、視覚障害者の家族も心が安らぐのです。

実は、いつも近くにいる家族だからこそ、視覚障害について受け入れられない、そういった人もいます。複雑な心境をほかの人と共有することは、悩みや苦しみから解放するうえでとても大切なことです。サロンに通うことで「家族が見えないこと・見えにくいことに対して、改めて理解してくれるようになった」という声も届いています。

ほとんどのサロンは、申し込めば誰でも参加できます。お近くの支援機関や団体にお問い合わせください。

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