第12回「人生を語り、楽しむ集い」

1. 歩行訓練士について

  1. どんな仕事をするのか?
    →白杖歩行の指導訓練や見えない・見えにくい人への相談・アドバイスを行う。
  2. 養成機関は?
    →大阪・日本ライトハウスと埼玉・障害者リハビリーテーションセンターの2か所のみ。

2. 情報収集について

  1. 目が見えにくくなって得られなくなった情報はあるか?
    • 耳が聞こえれば大丈夫。テレビ、ラジオ、近所の人からでも情報はもらえる。
    • その気にさえなれば、情報は受け取れる。
    • 見えないことが不自由・不便と思わない、見えなくても自分の生活の仕方次第で幸せになれる。
    • テレビでドラマを見るときは、音を聞き、映像は頭の中で想像するとよい。
      →一生懸命映像を見ようとすると疲れるし、音が頭に入らず内容がわかなくなる。
  2. 音声パソコンは情報収集に必要だ!
    • 「マイニュース」を使用すれば全国の新聞記事を読むことができて便利。
    • 地デジテレビもワンセグチューナーを購入し(3,000円くらい)、パソコンで視聴すれば便利。
    • 「マイルート」では行きたい場所のルート検索や駅情報などがわかって便利。ルートだけでなく、所要時間や費用もわかる。
    • 見えない人のほうがブラインドタッチができるようになる。
    • ボランティアによるパソコンの指導もあるので、市町村や福祉事務所に聞いてみたらいい。
    • 大阪の日本ライトハウス・情報文化センターでは1回1,000円で指導してくれる。その後も電話でわからないところを教えてくれるので便利。また、指導者が見えない方なので、見えなくてもできる操作を教えてくれる。
    • パソコンやソフトの購入は障害者手帳を持っていれば補助があるので、必ず市町村に確認すること。
    • パソコンを使うとこんなこともあんなこともできる!と、できることが増えるので楽しく、世界が広がる。
    • パソコンが使えるか心配するより、まずはやってみるとよい。
  3. なんでもカスタマーセンターを活用するとよい!
    • 見えない・見えにくいことを武器にして、何でもカスタマーセンターを活用。
    • ほとんどはフリーダイヤルなので無料。
    • 最初に見えないことを伝え、目が見えなくてもできる操作法を教えてもらう。
    • 海外旅行も航空会社のカスタマーセンターを活用し、チケットの手配から搭乗まで便宜を図ってもらう。
    • 海外旅行で盲導犬が認められ、検疫の書類作成が必要な場合も、航空会社に依頼すれば書類の準備だけでなく、文章の英訳もサポートしてくれた。
    • 最近多くなった電話のナビダイヤルは通話料金が高いので一般電話の番号を教えてもらうとよい。

3. 運動不足の解消はどうすればいい?

  1. ブラインドでもスポーツはできる。
  2. バレーボール、卓球、水泳、陸上、柔道などをしている人も多い。
  3. スポーツはやる気さえあれば見えなくなってもできる!

4. 盲導犬について

  1. 盲導犬のいいところは?
    • 外出が増え、行動範囲が広がる。
    • 一緒にいると気分が前向きになる。
    • 盲導犬を連れていると周囲の人が親切。ぶつかっても文句を言われない。
      逆に「わんちゃん、ごめんね」と盲導犬に謝ってくれる。
    • 遠方へ出かけるときも駅員が親切に案内してくれ、優遇される。
  2. 盲導犬を取得するには?
    • 盲導犬の数が足りず、順番待ちと言われているが、実際にはそうではない。
      盲導犬とユーザーの相性があり、相性が合わなければ待つことになる。
    • 希望者には事前面接があり、盲導犬に対する考え方を審査される。
  3. 盲導犬歩行には自力歩行の能力が必要。白杖を使って自力歩行できることが前提となるケースもある。
  4. その他
    • 盲導犬はおとなしく、新幹線や飛行機に乗っても大丈夫。
    • 犬の気持ちになって犬を優先する気持ちが大切。
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