1. 見え方・伝え方
- ・中途視覚障害と先天とでは感じ方が違う。見えにくさは一人一人違うし、そもそも先天の視覚障害者は見るという経験がない。
- ・他の人の顔色や表情を見たい。
→見えなくても声色、トーン、雰囲気でわかる。
例えば、声の向きは下を向いているとうつむいているとわかるし、宙を向いてるとはやく終わってほしいと思っているのではないかと思う。 - ・声をかけるタイミング、声をかけていいかどうかがわからない。
→わからなければ、今、声かけていいですか?1~2分いいですか?と質問すればよい。 - ・職場では自分の見え方、状況を説明しておき相手から名前を言ってもらうことで相手がわかる。
2. 職場での配慮(お弁当屋さんで勤務)
- ・ご飯を入れるときはかりで重さを計るが目盛りに目印として黒い線を引いてくれた。
- ・電話で注文を受けるときは紙にマジックで書く。
- ・レジはしない。
- ・ほかの人への指示は紙が貼ってあるが、私は見るのに時間がかかるので言葉で伝えてもらう。
3. 困ったとき、声をかけてもらった時の工夫
- ・困ったときは動作を大げさにする。(周囲に知らせる)
- ・白杖をもっていると声をかけてくれたり助けてくれるが、見えないふりをすることもある。
- ・乗り物で声をかけてもらっても、立ってる方がいい時は言う。断った時、次に助けてくれなくなるのではないかと心配もあるが、お礼を言ってから立っていたい事情を伝える。
- ・声をかけられても大丈夫な時は元気に大丈夫だという。見えていないなりに判断する。「ありがとうございます」と満面の笑みで!
4. 仕事の見つけ方
- ・求人サイトやスマホアプリを活用。家の近く、飲食など希望を選択するだけ。
- ・ハローワークもあるが、担当者によって支援が異なる場合がある。視覚障害があるとPCを使って仕事ができるということが理解されていない場合も。
- ・就職フォーラムへの参加も有効。一度にたくさんの企業の人と話せる。
- ・職業訓練機関に所属するとまとめてハローワークに連れて行ってくれる。また、履歴書、経歴書の書き方の指導をしてくれる。
- 日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター(大阪)
- 吉備高原職業リハビリテーションセンター(岡山)
- 福岡障害者職業能力開発校(福岡)
- 障害者職業能力開発校(北海道)
- 宮城職業能力開発校(宮城県)
- 日本視覚障害者職能開発センター(東京)
- 訓練手当(支度金)が支給される。
身体障害者手帳(1~6級)が必要。 - ・生活支援センターでは生活を立て直す。
5. とっさの判断力の磨き方
- ・とっさの判断に100万回あたる。失敗をたくさん経験する。
- ・失敗に学べる人と学べない人がいる。こっちの道を歩いたからケガをしたという場合は行かない、さける。想定外のことは起きるものと思う。
- ・リスクを回避する。自分で選ぶ。できるであろうと思う道を選ぶ。