視覚に障害をもつ人のための訓練の基本的な考えの一つは、低下した視機能を他の感覚で補うことです。中でも、触覚と聴覚は大きな役割を果たします。触って硬貨の種類を知り、音を聴いて信号が変わったことを知るなどはその例です。歩行訓練や日常生活動作の訓練では訓練を通して感覚刺激を認知し、知覚能力を覚醒させ、保有視機能と新たな感覚の統合をめざします。この感覚統合の部分を独立した訓練項目としたものが感覚訓練です。

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