職場の協力で高まった勤労意欲。
あきらめかけた事務の仕事を定年まで。
網膜色素変性症により見えなくなっていくなか、就労継続について眼科医に相談。ロービジョンケアに熱心な眼科医から紹介された、認定NPO法人タートルの先人たちの助言でITのスキルを身につけ、資格を取得し、諦めかけていた事務職の仕事を65歳の定年まで続けることができました。その要因は、気兼ねなく相談できる職場の協力体制があったこと。紙の文書は見えにくいため、専任のアシスタントや同僚が必要に応じてメールで返答してくれたり、パソコンがフリーズしたときは情報システム部門が解決してくれました。また、スクリーンリーダーが動作する電子文書管理ソフトと複合機を活用した文書情報の電子化を、社内で提案しました。文書情報の共有化が図られ、迅速に検索、閲覧できるようになったと高い評価を受け、達成感が得られました。そんな協力体制があったからこそ勤労意欲が高まり、仕事を続けられたと思っています。
プロフィール
梅澤 正道
認定NPO法人タートル 会員
網膜色素変性症患者の私は、49歳のときから徐々に見えなくなり、社会福祉法人日本盲人職能開発センターでパソコンなどの視覚障害補償機器技術を習得し、復職。2年後の52歳のとき、特殊法人が解散。2006年より再就職先の公益財団法人に勤務。2016年に65歳で定年退職。