水引で新たな可能性
~視覚障害者の職域拡大、そして自立へ~
昨年の10月に神戸アイセンターで行われた水引き体験に参加しました。それまで水引きを作ったことはありませんでしたし、「そもそも水引きってなんだろう?」と思っていました。
実際に作ってみて、とても細かく苦戦はしましたが、弱視である私は拡大読書器を使うなどして、他の方達も指の感触だけで完成させていました。水引きは、いろいろな色の組み合わせで雰囲気や印象ががらりと変わりますし、デザインも多種多様でアクセサリーや小物も作ることができます。
その後、水引きの先生やアイセンターの方から「水引きをもっと学んでみないか?」とお声がけをいただき、今後どのように展開していくか考えました。私自身、物作りは好きなので、今後も水引きをアイセンターで継続的に習い、いろいろなものが作れるようになったらネット販売を中心に販路を広げ、自立生活ができるように生計を立てていきたいと考えています。いま現在、視覚障害者の職域はたいへん狭く、なかでも女性の視覚障害者は安心して働ける場所が少ないです。将来的には、そういった方々に自ら作り方を広めていき、自立できるように支援していきたいです。また、日本の文化に関心が薄れている若者や、逆に興味のある海外の人達にも伝えていけると思っています。
審査員コメント
視覚障がいの方 ならではの手の感覚の良さを活用される 良いアイデアと思いました。 |
プロフィール
水野 友美
パート / CILボランティア
物心のついたころより視覚に障害のある弱視です。