【アイデア部門】入選④井口 貴子

視覚障害者が正しい知識を得て、
アロマセラピストになるために。

 全盲の鍼灸マッサージ師の方から「サロンにアロマを取り入れたい」と相談を受けました。室内芳香を希望され、道具探しに苦労しましたが、使いこなせるものが見つかりました。さらに、精油のブレンドにも興味を持たれ、「精油をボディマッサージに取り入れたい」とのことでしたが、精油には禁忌事項もあるので、「認定資格を取得されては?」とアドバイスしました。
 正しい知識を得るためには認定試験に合格することも重要。ただ、関東の一部のアロマスクールには視覚障害者が学習できるクラスがあるようですが、実情は点字の教本や音声図書などを持ち合わせない認定校がほとんどです。そこで、アロマスクールでの視覚障害者の受け入れや、アロマセラピーの教本(点字やデイジー)の充実、職業訓練校での選択科目(アロマに関する授業)の実施を提案します。

プロフィール

 

井口 貴子
アロマテラピーアドバイザー/ハーバルセラピスト

アロマテラピーアドバイザー資格認定(日本アロマ環境協会)、ハーバルセラピスト資格認定(日本メディカルハーブ協会)。自宅サロン「BELLEVIE」にて東洋医学の経絡ハンドと組み合わせたアロマトリートメントを実施。またアロマクラフトのワークショップを主宰。アロマブレンドデザイナーとして視覚障害者ヨガの会場などに香りを提供。

おすすめの記事