【アイデア部門】価値転換賞①東京農工大学ビジネスサークル Pigro

未就労の視覚障害者と高齢者をマッチングする「たのシニア」。

 働いたことがない若い視覚障害者と、健康で人と交流することが好きな高齢者をマッチングする「たのシニア」というシステム。働いたことがない視覚障害者にインタビューを行ったところ、働くことへの怖れや喪失感を抱いていることがわかりました。そこで、パソコンやマッサージなどの特別なスキルがなくてもできる仕事として、「高齢者と外出して交流する」という仕事を提供します。「たのシニア」の仕組みは、まず、視覚障害者は自身のプロフィールを外出先となる病院やカラオケ店などの協力施設に提供します。協力施設はそれを高齢者に掲示、高齢者は視覚障害者との外出を依頼します。依頼を受けた協力施設は視覚障害者に伝え、マッチング。日時を決め、一緒に病院やカラオケ店に外出します。事業主体として想定するのは職能開発センターなどで、視覚障害者のアルバイト料は1時間1,000円程度で考えています。
 高齢者と視覚障害者は初対面で不安な面もあるので、初めの数回は“お試し”として外出し、気が合えば高齢者は会員登録、月額制で利用料金を支払うかたちにします。協力施設のメリットは高齢者への宣伝効果があることです。
 働いたことがない視覚障害者は、「たのシニア」でのアルバイト経験を糧にして、社会になじみ、就労の意欲を高めていけると考えています。

審査員コメント

提案内容が楽しく、積極的で前向きに社会課題を解決しようとしている姿勢が評価できました。

プロフィール

 

東京農工大学ビジネスサークル Pigro
応募者/篠田 一輝(代表)

東京農工大学ビジネスサークル Pigroは学部生5名と大学院生4名で構成。「チャレンジ精神と目標を実現させる力を育む」を理念に、週に1回活動中。社会人を大学に招待し、講演会などを実施している。
http://pigrotuat.wixsite.com/pigro-homepage

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