1. 見えにくさを解消する工夫とパソコンなどの装置について
- iPadと拡大読書器を併用しているが感度が悪いので見づらい。しかし、音声だと時間がかかる。電気店に行っても操作方法に関する情報が得られない。
→画面の文字を白黒反転すると見やすくなる。ルーペも併用するとよい。音声で聞くことと見ることを併用すればよい。iPadの弱視者用アプリは60くらいある。 - 神戸視力障害センターではiPadやスマホを使った講習も受けられる(受講には受給者証を受けなければならない)。
- 単純な情報は音声で、書類は拡大して読むなど、使い分ければよい。自分が効率的だと思える方法を探し、音声で聞くことと見ることを切り替えることが大切。
- PadやiPhoneでは1分間に読める文字数は100文字程度だが拡大読書器なら300文字程度読むことが可能。
- 視野が5度程度の人でも、固視訓練を受けることで黒文字の値札が見えるようになった例もあり、読めないとあきらめないで。
- 拡大読書器でも角度を傾けると(15から18度くらい)見えるようになるなど、個人差があるので自分で見やすい角度を見つける。
- iPadでは拡大読書器で見えない文字がスッキリ見える。机の前だけでなく、寝転んでも見ることができ自由度が高く便利。
- パソコンは情報検索に適している。仕事はもちろん、日常生活、お料理のレシピ検索にも使っている。新聞、小説も読める、聞ける。
- パソコンではいろいろな便利機能があり、ズームテキストやQZoom(キューズーム)を使えば、倍率を自由に変更できて便利。
- PCでハイコントラストに変えられる便利機能がある。白黒反転で、色は残るがShift+Alt+Print Screenで設定可能。
2. 情報収集について
- どうやって情報を得るのか?
→パソコンを使って調べる。当事者同士で情報を共有する。 - できることを知らないと、できないと思ってあきらめてしまうが自分で結論を出さないほうがよい。
3. 目の疲れについて
- 眼を使ってはいけないと言われていた。
→眼は使っても使わなくても同じ。使わなければ退化する。まぶしさがつらければ遮光眼鏡を使用するなど、疲れにくくする工夫をすればよい。 - 眼が見えにくくなって字を読まなくなったが訓練したらまた文字が見えるようになった。文字が眼に飛び込んでくる感じ。
4. 白杖について
- 眼が悪いことのサインになる。
- 困った時に持っていると安心。声をかけて助けてくれることが多い。
- 視覚障害者は白杖を持つように道路交通法で定められている。
5. 街中での便利なサービス
- デパートではコンシェルジュが買い物を手伝ってくれ、目的地まで案内してくれる。
- コンビニでも買い物を手伝ってくれるようになった。
- 同行援護サービスがあり、事業所に登録すればガイドヘルパーが外出時に付き添ってくれる。日曜日や夜間などのリクエストも可能。目安として神戸だと月32時間、西宮で50時間くらいのサービスを受けられる。ただし、仕事(通勤)にはこの制度は使用できない。
- 毎日の通勤であれば、駅から自宅、駅から会社など歩行訓練を受ければ単独歩行も可能になる。
6. 雨の日に困ること、理解されないことなどいろいろ
- 雨降りの日は助けてくれるひとが少ない。
→傘をさしていると白杖を持っていても気付きにくい、また、手伝いにくいのかもしれない。 - 雨音で物音が消されてしまう。
→普段から歩行訓練を受けて、一人でできるように準備しておくと助けてもらえない時も不安が軽減される。 - 眼が見えにくいことを家族にもなかなか理解してもらえない。
→やりたいことをはっきりと言おう。家の中にいるだけでなく、外へ出れば気分も晴れて元気が出る。 - 道路交通法に目が見えにくい、見えない人は白杖を持つか盲導犬を連れていなければならないと定められている。
- 言いたいことを言わないで我慢しないで。できることを一つ一つ増やして自信を持とう。
- やりたいことがあればまずは声に出してみよう。そうすれば海外旅行も可能になる。勇気を持ってチャレンジ!
- 「歩きたい」にもいろいろある。