1. 運動を続けられたコツ
- ・見えなくなってもできることを考えて歩いた。1か月続くと3か月、次は半年、
1年と続いた。いろんな人と会えるので続けられ、人と会うことがエネルギー
になる。
・運動した後に自分へのごほうびとして一杯飲むこと。晴眼者と知り合うきっか
けとなり、伴走者とも出会えた。
2. 水泳のコツ
- ・以前は泳いでいたが泳げなくなった。水泳はターンする位置がわからなくなる。まっすぐ泳ぐ工夫は?
- ・ゆっくり泳ぐ人はロープに当たりながら泳ぐが痛い。
- ・ターンするところで鈴を鳴らす。大会の時は頭をたたく。
- ・泳がず水の中を歩くだけでもよい。
- ・まっすぐ泳ぐために伴走のような方法ができないか?
- ・プールサイドから声をかけてもらう。
- ・まっすぐ泳げるように練習。
- ・陸上のようにリングを持って泳ぐことはできないか。
- ・一つのコースに数名が入るとぶつかって怖いと思っていたが、周囲の人が私が
見えていないことを気づいてからは1レーンあけてくれるようになった。
3.スポーツジムの使い方
- ・マシンは危ないのでガイドヘルパーさんと一緒に行き、操作してもらう。トレッドミルだけはトレーナーが見てくれる。
- ・一般のスポーツジムで配慮があるのは普通でないがまずは相談して!
4. タンデム自転車
- ・2人乗り自転車で前の人がパイロット
- ・いろんなところで貸出があるので家族や支援者と乗れる。
- ・2人の息が合わないと難しい。
- ・最初はパイロットが慣れている人だと乗りやすい。
- ・海外の方との交流もある。
- ・公道が走れるようになった。
- ・ルール、マナーを知って安全運転を。
- ・競場で練習してから公道へ出るほうが安心。
- ・パイロットが慣れている方だったので公道に出た。
- ・タンデムバイクサイクリングツアーもある。
- ・詳しくは下記を参考に。
- サイクルボランティアジャパン
- ライダス
5.ファスティング
- ・断食で腸内環境を整える。専用ドリンクを飲みながら、固形物をとらず最低限
のカロリーをとりながらできる。 - ・ファスティング指導は視覚障害者の仕事にできると考えた。
- ・断食道場では朝・昼食べず夜だけ食べるのもあった。
- ・体重が減ると速く走れる。体調がよくなる。花粉症もよくなる。腸内環境がア
レルギーを治す理論がわかる。 - ・食べる時にいかによく食べるかも大切。
- ・見よう見まねはよくないのできちんとした指導を受けて行うのがよい。
- ・健康美容食育士という資格を取得し、食事も大切にしている。バランスの良い食事は和食が良いと言われている。
- ・食べ物は「まごは(わ)やさしい」でバランスよく。
ま:豆類
ご:ごま
わ:わかめ、海藻類
や:野菜
さ:魚、エビ
し:しいたけ、キノコ類
い:イモ類
肉類が入っていないので豚肉(ビタミンB1)を摂ったほうがよいという人も
いる。自分に合うかどうかで、食べたいものを食べればOK
6.プロテイン
- ・筋肉の疲れをとる、筋肉を作ると言われている。
- ・自分に合わなければやめればいい。
- ・練習量が多い時はプロテインを飲む。
- ・1つの食品に頼らずメーカーを変えるなど工夫。同じものを食べたり、飲み続
けるとアレルギーを引き起こす一因になる。
7.塩分と血圧
- ・1日の摂取量が6~8gが言われているがちょっと厳しい基準。
適切な量は血圧や体調など人によって変化する。 - ・電気の力で減塩食の塩味を約1.5倍に増強するスプーン・お椀を開発されている。
- ・しょうゆは出すぎないように工夫された調味料入れを使用している。
- ・血圧は運動したら下がる。年齢に関係なくひとりひとりの正常血圧があるので自分で判断せず、医者と相談をするように。
8.病院に行くタイミング
- ・ホームドクターがいるので、変化があった時に行くようにしている。
- ・何も変化がなくても1年に1度は健康診断に行く。
- ・血圧をはかって体調管理。朝晩→2回計って平均を出し、点字で記録している。
- ・音声体重計で血圧と体脂肪が計れるものがある。
- ・音声体重計は日常生活用具として申請できる。自治体によっては家族に晴眼者
がいると出ない場合があるので要確認。認められていない自治体でもすぐにあきらめず相談を。
9.健康の秘訣
- ・健康の3原則①運動・栄養・睡眠
・健康の3原則②転ばない、風邪ひかない、体を動かす
・寝る前の深呼吸 吸う1:吐く2の割合で。気持ちが落ち着く
・寝るときに口に貼るテープを使うと、口呼吸をせず鼻で呼吸するので風邪をひ
かず、のども痛くならない。
・ラジオ体操。音楽を聞くと自然と身体が動く。