オンライン会議用 ロービジョン・サポート・デバイス
昨今、「オンライン会議」が浸透し、ロービジョンの私は、「iPad Pro」をノートPCの画面にかざす等して、会議参加しています。
「オンライン会議」は便利なものですが、各種操作ボタンが小さく、操作でもたつく場面も多いので、これを解消する新デバイスの提案です。
具体的には、マウスやテンキーほどの大きさのデバイスであり、「カメラのon off」ボタン、「マイクのon off」ボタン等があり、これをノートPC等にUSB接続します。これにより、触覚的に会議時に素早く切り替えができるようになります。「on off」ボタンは、「on」と「off」ボタンを分け、押し間違いを防ぎます。
また、自らが会議資料を投影する際、新デバイスの画面共有選択ボタンを押すと、投影したい資料の一覧がPCの画面に大きく表示され、その中から選択することで、素早く画面共有できるようになります。
さらに、各ボタン押下時や資料選択時に、音声サポート機能も設けます。
複数メーカー等の既存技術を融合すれば、即実現可能と思いますので、視覚障害者以外に老眼や近眼等の方々にも広く役立つ新デバイスを「NEXT VISION」発で誕生させることができればと思います。
審査員コメント
オンライン会議アプリは音声ソフトを用いても細かい設定やとっさの対応が難しいのが現状です。また、視覚障害者が画面共有などを使ってプレゼンをすることは極めて困難な状態にあります。これを、触覚的にわかりやすいハードウェアを用いることで解決するアイデアは、多くの視覚障害者に歓迎されます。これからの時代はオンライン会議や講演・授業の場面が増えてくることを考えれば、とても有用なデバイスと思います。 |
プロフィール
前川 浩一
会社員
1999年 早稲田大学卒。事業会社で経理業務に従事。「iPad Pro」を拡大読書器代わりに使用。
視覚障害2級(錐体杆体ジストロフィー)。「オンライン会議」は主に、「Microsoft Teams」を使用。