1. これからどうなっていくのか不安、心をどのように持てばよいのか?
- 情報があれば落ち込まない。
- 見えないことは何もできないということではない。できることはたくさんある。
→まだ、これだけ見えると思えばよい。 - 見えなくても死ぬわけじゃない、見えない人も生きている。
- 料理をするにもガスは危険だが電子レンジや電気を使えばよいと考えればよい。
- 落ち込んでいる人には落ち込んでもらう。
→ひとりではなく、多くの支援者の中で落ち込んでほしい。 - 情けない、みじめな思いを話せる人がいるとよい。グループでもよい。
→視覚障害者ならではの失敗(たとえばホームから落ちる、電柱に激突する、など)を、晴眼者に話すと「え〜大丈夫なの!!」と驚かれ、引かれることがある。
→こういう失敗を「あほやなぁ〜大丈夫かいな。気つけや〜」と、いたわりながらも笑い飛ばしてくれる視覚障害者仲間の存在は大きい。 - 料理用の黒いまな板、拡大読書器、IHコンロ、音声パソコンなどを使うとこれもできる、あれもできるという発見がある。今できることが大切。
- おしゃべりで発散でき、笑うことも大切。
2. 音声パソコンについて
- CADやエクセルのマクロが使えない。
→最初は音声対応だが、途中で読み上げなくなる。PCトーカーやジョーズでも無理。 - 建築関係の人で図面を書いている人がいるが、針金を黒く塗って図面を描き、コピーして使用している。
- 一人で全部をやろうとすると無理がある。文章は書いてレイアウトは誰かにやってもらうなど分業すると良い。
- 会社ではヒューマンアシスタント制度(マンツーマンの職場介助者)がある。
→視覚障害の場合は身体障害者手帳1・2級を持っていることが条件。
→期限は10年、厚労省関係の独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施。民間企業もOK。
高齢・障害・求職者雇用
支援機構「障害者の雇用支援」
(新しいタブで開きます) - 現在の仕事内容で無理があれば社内で部署異動を希望すればよい。
3. 心理カウンセラーついて
- 長い間引きこもっていたが心理カウンセラーに相談に行った。
→人前で緊張することを相談すると、緊張することは悪いことですか?と言われて救われた気がした。 - 泣いてもいい、つまずいてもいい、落ち込んでもいい、と思えるようになった。
- 誰かの何気ない言葉に傷つくことがある。が、相談できる人がたくさんいて、話をきいてくれてよかった。
- 引きこもりは悪いことではなく、引きこもれる力としてその一部をポジティブに評価できる。
また、出ていくと危険だという判断があるから引きこもると考えられ、気が済むまで引きこもり、エネルギーを補給していると言える。
4. 白内障手術について
- 今度、手術をする予定だが不安がある。また、レンズを近く又は遠くのどちらに合わせるか悩んでいる。
- 光が見える程度だったが、手術をして視力が0.02まで回復し、まぶしさも軽減できたのでよかった。
- 歩行で遠くに合わせたほうが便利だと思い遠くに合わせたが、実際の生活上は読み書きやパソコンで近見を使うことが多くひどく不便になった。
- 見えにくい自覚はなかったが緑内障があったので白内障の手術も一緒にした。見えにくくなったので白内障はした方がよかったのだろうかと術後に思った。
- 手術後の見え方は自分の生活スタイルによって、遠くと近くのどちらにピントを合わせたほうが便利かを考えて決めればよい。
手術前に近視メガネを掛けている場合は、近くにピントを合わせる人が多い。 - 白内障の手術をすると、近くを見るピント合わせができなくなる。
→40歳前の老眼視を知らない人が白内障手術をするときは、この点に注意して、どこにピントを合わせるかを医師に相談して決めると良い。
5. 便利なサービスについて
- 食材の宅配サービスが便利。
→切った材料、切ればよいだけの材料、調理済みで温めるだけなど食材を選ぶことができて便利。
6. 遺伝疾患について
- 子供は親の遺伝疾患のことを知らない。どうすればよいのだろうか?
→現在の病状のみを子供に伝えて、病名を伝えるのは後からでもよいのではないか。