【アイデア部門】環境整備賞②前川 浩一

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駅のホーム等での音声サポートアプリ

 駅のホームで電車を待っていると、音声アナウンスが流れ、次に到着する電車の行き先がどこなのか、急行か各停なのか等を知ることができ、ロービジョンの私には大変助かります。
 一方、そのようなアナウンスがなかったり聞き漏らした場合、目の前に乗りたい電車が停車中にもかかわらず、乗ってよいか否か、判断できない場面もあります。沈黙の電車は、ロービジョンの私には困った存在です。
 そこで、新しいアプリの提案です。iPhoneやiPad等を電車に向けると、音声アナウンスでその電車に関する情報が流れるというものです。
 相互直通運転も増え、列車ダイヤが複雑化する現状では、このようなアプリは視覚障害者のみならず、広く一般の方々にも役立つものと思います。
 デジタルの時代ですので、何かしら技術的には実現可能と思います。
 また、電車だけでなく、バスにも利用できるようになれば、バスの乗り間違えを防ぐなど、より利便性の向上につながると思います。
 患者、先生方、メーカーの方々で議論するところから始め、是非NEXT VISION発の新アプリを誕生させられたらと思います。
 少しでも視覚障害者が外出先で行動に制約がなくなることを期待したいと思います。

審査員コメント

 具体的で実用的なアイデア。ホームに着いても乗ってよい電車なのかどうか戸惑う場面はよくあります。もし電車にスマホをかざすことで情報がわかるのならとても便利です。
 慌てている時など、間違って行先の違う電車に乗ってしまうことは、誰でもあることだと思いますので、このアプリは健常者の方でも利用できると感じました。

プロフィール

 

前川 浩一
会社員
1999年 早稲田大学卒。事業会社で経理業務に従事。「iPad Pro」を拡大読書器代わりに使用。
視覚障害2級(錐体杆体ジストロフィー)。「オンライン会議」は主に、「Microsoft Teams」を使用。

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