25年以上マッサージ一筋で仕事してきたが
コロナ禍を理由に事務職に転職した事例
私は1993年京都府立特別視覚支援学校で、あん摩マッサージ指圧師の第1回目国家試験に合格し、保健理療科を卒業しました。
その後、94年より、治療院勤務一筋で行なってきました。最初は来院患者に対するマッサージ治療をしていました。その後、2013年に病院から在宅への流れに乗り、訪問マッサージ店に転職しました。しかし、患者獲得や施設営業に回る日々が続き、何とか患者を獲得することができました。
2020年にコロナが大流行し、患者の減少、雑務に追われる日々が続きコロナ対応など多忙な日々のため、うつ病気味にもなりました。そして2021年5月に会社が解散。コロナ禍でマッサージ師の再就職もなく、路頭に迷う日々が続きました。
そんな中、在宅勤務で採用してもらえる就労継続支援A型の施設を見つけることができ、就職することができました。現在は在宅にて日々のニュースをライティングし、画面読み上げソフトを使って、編集し、会社とメールのやりとりをして作業を行なっています。タイムカードなどは電話での朝礼を行なって対応してくれています。
審査員コメント
コロナ禍の影響で福祉的就労の在宅ワークが認められつつあることは嬉しい。色々と課題も多いA型就労制度、視覚障害者が活用できている貴重なケースです。 三療業からの大きな転換で、スクリーンリーダ等を利用してウェブデザイナーになったとの事例は、いろいろなことにトライできる勇気を与える。また、一般就労ではない、就労継続支援事業所A型で福祉サービスを受けながら、賃金をえるという考え方も選択肢となります。 |
プロフィール
以久井 正巳
1993年京都府立特別視覚支援学校保健理療科卒業。94年、京都で来院患者に対するマッサージ治療院に就職。96年、大阪に移転し、同じく来院患者に対するマッサージ治療院に就職。2013年、訪問マッサージ店に転職。2021年5月会社が解散。2021年11月、就労継続支援A型作業所にて在宅勤務。