【就労事例部門】日本眼科医会賞①東尾 和司

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D&Iの実現に向けての情報発信への挑戦
~視覚障害者ならではの気づきを大切に~

 各当事者団体とのコミュニティーのネットワークを通じて、各種情報をメール及びオンラインにより収集し、当日参加された当事者及び支援者との意見交換を通じて、知識を深めています。
 その得られた貴重な情報を視覚障害者ならではの気づきを大切に個人的にまとめ、情報発信として報告書を上司に提出しています。
 職域開拓に繋がるような情報もあることから、この活動を継続することにより職場内のD&Iを担当する部署へ今後提出しようと考えています。
 本活動が視覚障害となった私ならではの特色・強みであると考え、障害者雇用の取組みとしての第一歩になるものだと思います。
 この活動がD&Iの実現に向けての一つの事例として、他の職員では気づかない視覚障害者ならではの職域開拓なのではと思っており、重要な業務であると使命感を持って継続し、姿勢として「ひたむきに、誠実に、強い精神」の3つの要素をもって挑戦し続けたいと決意しています。
 D&Iの実現に向けてリアルな声を届けられるようにこの活動を継続し、考察できた内容を情報発信ができるよう最新の情報を収集する覚悟です。
 一人でも多くの視覚障害者の仲間達に「今を精一杯生きる。」を合言葉に「一緒に挑戦しましょう。」というメッセージを込めてこれからも情報発信を内外にし続けたいと思います。

審査員コメント

 障害者でも活躍できる業務「情報発信」を開拓する努力を積み重ね、視覚障害を背負っても、社会で堂々と前向きに仕事を続け、充実した生き甲斐ある人生を送ることを障害をもつ仲間によびかけられていること、 同時に、DEI のために必要な職場の配慮について具体的に述べられていることに感銘を受けました。 仲間内での情報共有と、外に向けた情報発信の両方があってこそ、目標は実現に近づきます。

プロフィール

 

東尾 和司
1970年11月大阪生・52歳。
1990年大阪大学に入職後、これまで教育研究に係る事務業務に従事し、現在、総務部人事課障害者雇用対策チームにて就労中。
2010年度永年勤続表彰。
2017年9月に合併症による中途・全盲となり、同年12月身体障害者手帳1級認定。
家族は、妻と子2人の4人暮らし。

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