【アイデア部門】入選④有木 叶笑

聴覚、触覚できることを最大限に活かし事件解決

 視覚障がいの方は目が見えにくい分、人よりも耳がよかったり、手の感覚が鋭いと聞いたことがあります。
 「耳が良い」というところを生かした職業は何かと考えた結果、警察で取り調べをする人が良いのではないかと思いました。声の少しの変化にも敏感なので少しの話し方の変化などで嘘を見破れたりするのではないかとおもいます。取り調べでは視覚障がい者の方と犯罪を犯した方を一対一で話させるのではなく、警察の方が話してるのを別室で聞き、少しの変化で気になったことがあれば追求し少しでも事件解決に役立つのかなと思います。
 そしてもう一つ、手の感覚を活かして。偽札の鑑定を考えました。年々増えている偽札や偽硬貨が使われる事件です。偽物と本物のお札や硬貨は見分けがつかないほど上手く作られています。
 そのため視覚だけを使った判断では難しくなっており、目が見えている人たちでは見えてるものだけで判断していますが、視覚障がい者の方はそれを手の感覚で区別しています。なので、大きさ、肌触りなどの少しの変化に気づけるのではないかと思います。できないことをできるようにするのではなく、できていることを伸ばせればいいなと私は思います。

審査員コメント

 大笑いしてしまいました。まさに今僕が考えている推理小説の名探偵と同じ発想ですね。まさしくバリアバリュー。現実の犯罪捜査に参加するのは色々とハードルがありそうですがアイデアとしては大好きです。目が見えない人間は意外に人の嘘や動揺に気付いています。まずは職場で不正や不倫を見破る監察係りから始めてもよいかもと思います。

プロフィール

 

有木 叶笑
東京医薬看護専門学校視能訓練士科2年生。視能訓練士を目指したきっかけは、小さい頃、病院は怖くて苦手でしたが、逆さまつ毛や心因性視覚障がいでかかった眼科の視能訓練士の方々が優しく接してくれて、勇気をもらい眼科に通うのが楽しみになったからです。

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