視覚障害者の資格障害を解消
資格試験のバリアをなくすために
就労訓練の現場の中ではPC関連の試験に挑戦する方も多くいますが、訓練以外ではどうでしょうか?気軽に資格に挑戦できる環境は整ってはいません。
資格に挑戦する前にスタートラインに立てるかどうかもわからないのが現状の課題です。
まず視覚障害者でも挑戦できる資格の情報を集め環境を整えます。
2020年は世の中が変わり今まで当たり前だった対面式のイベントは無くなりオンラインイベントに次々と変わりました。オンラインでのイベントは直接人と会えなかったりマイナスな感覚が大きかったが、プラスに考えれば今まで遠いところで開催されているイベントや参加できなかったイベントの後日配信などで視聴できたりと便利になったこともたくさんあります。
そこで、オンラインで資格取得に挑戦できる環境を作りたいと考えました。
また、資格を取得した方には講師になっていただき自身の経験を共有できれば視覚障害者の中での社会資源になることでしょう。
就職するにあたっては、自身の弱みを知った上で、見えない・見えづらい自分だからこそ、どのように世の中に貢献できるかを考えアピールするにあたり資格を組み合わせることで、より自身の魅力や熱意、採用後の働き方などイメージしてもらいやすくなれば視覚障害者の就職への風向きも変わるはずです。
審査員コメント
就職やキャリアアップを考える上で資格取得はとても有効ですが、障害があると、その資格取得に際して障害への配慮は受けられるのかなどがわからず、二の足を踏んでしまうことは少なくありません。視覚障害者でも取得できる視覚の情報を一元化し、それを提供することは、視覚障害者の社会進出を大きく前進させる取り組みだと感じます。 |
プロフィール
井上 直也
視覚障害者のデジタルロービジョンケアを支援するMDSiサポート代表
1983年生まれ・2014年に両眼とも網膜剥離の診断を受け、右目は失明していたことがわかる。
現在は両眼ともに全盲。2016年に視覚障害者向けのiOSのプライベートレッスンを開始し、同年MDSiサポートを開業。
現在は、iOSを用いたデジタルロービジョンケアを行っている。