【アイデア部門】入選 田中 望美

VTuberの動画配信による広告収入・投げ銭制度

 視覚障害者がいきいきと活躍できる仕事として、VTuberの動画配信による広告収入・投げ銭制度を考えました。
 対象者は、若年層の後天的に視覚障害になった方、進行性の視野の病気の方、弱視の方を対象として考えます。
 実際の収入として広告収入+投げ銭制度を考えます。投げ銭制度により、クラウドファンディングのように応援したい人から直接的な金銭援助が受けられます。
 メリットは①歩行に不安のある視覚障害者が座ってできる ②顔出しをしないためプライバシーの保護になる③視覚障害者は事前に練習をすれば可能な作業が多いため、家族の協力があれば動画配信が可能である という3点が考えられます。
 また、家族間で会話が生まれるため日常生活の質が向上すること、孤独を感じやすい視覚障害者が視聴者との交流ができること、視聴者の理解が深まることが考えられます。
 デメリットは、視機能が正常な方の協力が必要、収入が不安定な点が挙げられます。副業的に空いた時間を使って発信していくことが推奨されます。
 以上より私は視覚障害者がいきいきと活躍できる仕事として、VTuberの動画配信による広告収入・投げ銭制度を考えました。

審査員コメント

 VTuberの動画配信はこれまでに広く普及しているわけではなく、新しいものとしての着眼点は可能性を感じさせ、いいと思いました。また、視覚障害者だけではなく、視覚障害者が視聴者との交流ができることで視聴者の理解が深まることなどは、相互理解で誰もが住みやすい社会を作ることに役立つと思いました。さらに、視覚障害者だけではなく他の障害者にも応用できそうなところも感じました。

プロフィール

田中 望美
視能訓練士養成校 学生

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