【アイデア部門】入選 林 茉友

視覚障害者がプロデュースする睡眠環境

 睡眠の質を向上させる為には視覚を使う事よりも、その他の感覚的な情報が重要となります。その為睡眠環境のプロデュースは視覚障害者の方々が活躍できると考えました。
 例えば触覚を活かしてマットレスや布団等寝具の開発を行えば、より肌触りの良さに特化した製品が出来るだろうと考えます。他にも、嗅覚を活かしてアロマの調合を行ったり、寝る前には本を読む方や読み聞かせを聞く子供も多くいると思いますので、声を活かしてオーディオブックの作成をするのも良いと思いました。
 また、ベッド等の家具も昇降式で上り下りしやすい物やアラーム機能が備わっている物等、視覚障害の方々にとって使いやすい物が開発されれば、それは他の障害者や高齢者等誰にとっても使いやすいユニバーサルデザインの物になると思います。
 障害の有無に関わらず誰にとっても、睡眠は生活の質を向上させるのに大切な事です。見えている人が考えた物では顧客層に取りこぼしがあっても、視覚障害者の視点で考えられた睡眠環境では全ての人が共通して快適と感じる環境になると思います。

審査員コメント

 睡眠は心の健康にも体の健康にもとても重要、それを視覚障害者が様々な角度からサポートするというのは目からウロコ。まさしくバリアバリュー。

プロフィール

林 茉友
視能訓練士養成校 学生

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