1. 今、がんばっていることや楽しんでいること

  • 57歳で盲学校に入学、60歳でマッサージの免許を取得し、開業した。自分の居場所ができた。
  • 見えなくなったらどうするか自分で調べた。見えなくなる不安でうつになり、ひきこもる人もいるが常に一歩先を考えること、情報収集が大切。
  • IHクッキングヒーターは火が出なくて安全。圧力鍋も便利。
  • 目が見えなくても生きている人はたくさんいる。
  • 患者団体にも入ったが、同時にロービジョン学会や視覚障害リハビリテーション協会などにも参加し、サポートする側の人にもいろんなことを訴えた。
  • iPadは目が見えない人にとって有効なツールである。各地で使用方法の研修会も行われている。
  • ブラインドサッカー、マラソン、トライアスロンをやっている。
    日本ブラインドサッカー協会
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    視覚障害者マラソン練習会 
    長居わーわーず
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    毎週日曜日朝9時半から練習をしている。登録メンバーは約200名で伴走者も半数いる。伴歩もOK。
    兵庫県トライアスロン協会
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    トライアスロンチーム
    Try6West
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  • トライアスロンで使用するタンデム自転車(二人乗り)の使用は日本では5県(兵庫・広島・愛媛・長野・宮崎)しか許可されていない。練習相手や練習場所が不足している。
  • 旅行をするときは現地ヘルパーを利用して、一人で旅行できる。
    全国視覚障害者外出支援協会
    (JBOS)
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  • アレンジは1件ずつ依頼する必要があるが、駅・ホテルなど必要な場所、必要な時に支援してもらえる。
  • 駅では駅員にお願いできる。改札を出てタクシー乗り場までといった案内もお願いできるが、急に頼むと忙しい場合に案内してもらえないことがあるので、電車に乗る前・目的地に着く前にあらかじめ依頼しておくとよい。
  • 温泉や浴場へはお風呂専用の白杖を持って行く。家族と一緒に行っても浴場は男女別になるため手引きなしでは入れない。また、普段使いの白杖では断られることがあるのでお風呂専用の白杖を用意するとよい。
  • ゴルフをやっている。
    会員の半数がボランティア。年会費5,000円でマンツーマン指導をしてもらえる。晴眼者とペアでプレイするがルールは普通のゴルフと同じで方向と距離を伝えてもらう。
    日本ブラインドゴルフ振興協会
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  • 団体に入るとスポーツができるだけでなく知り合いができて人生が豊かになる。
  • 仕事をしていた時は目の見えにくいことがしんどかったし、白杖を持つのが恥ずかしかった。でも、退職してからはテニスや囲碁を始めて人生バラ色。白杖を持つようになって一人で外出もできるようになった。
  • 神戸アイライト協会では通所施設を運営しており、体操や音楽や手工芸、生活上のパソコン操作の訓練を行うほか、収入を得たい人には点字印刷や点字用紙再利用品の製作を行うなどの工賃収入作業もある。
    神戸アイライト協会
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2. 白杖、一人歩きについて

  • 全く見えなかったが一人で通勤していた。毎日同じ時間に通勤すれば大体同じ人がいるので声をかけてくれた。
  • 誰かに何かを尋ねたいときにはすぐに用件を言う(すみませんと言っても誰も足を止めてくれない)。
  • キョロキョロするだけで人が寄ってくる(これは白杖の効果かもしれない)。
  • 白杖を持っていたら人が常に寄ってくるので一人になりたいと思ったことがある。実際、白杖をカバンにしまったこともある(困ったことというより優しい人が多くてうれしいエピソード)。
  • 関東より関西のほうが助けてくれる人が多いかもしれない(関西人のおせっかい焼きが功を奏したと言えるかもしれない)。
  • 白杖を持っていても「見えている」と指摘する人がいるが、全盲の人ばかりではないことを知ってほしい。
  • 信号のない横断歩道を渡る時に困る。
    →車の音を聞いて安全を確認してわたるようにするとよい。
    →周囲に人がいない時は渡らず待つ、自分から声を出して手伝いを求めることも必要。
  • 何でも一人でできるように自立したほうがよい。家族も手伝ってくれるが、いつもとは限らないし、家族の負担になることもある。例えば、最寄駅までは一人で行けるようにするとよい。そのためにもまずは白杖を持つことをすすめる。
  • 白杖を持つのが嫌なら大きめの傘で足元を探るようにすればよい。ただし、傘を前方に出し過ぎると人に当たったり、何かにひっかけたりすることがあるので、自分の足元に近いところだけを探るようにするとよい。
  • 白杖は目が見えない、見えにくい人にとっての「目」である。
  • 白杖を持っていてもぶつかってくる人がいる。でも、負けないようにしっかり歩く。
  • 白杖はシンボル(周囲の人に知らせる)、センサー(階段や障害物がわかる)、パンパ―(自分がぶつかる前に杖が当たる)。
  • 外出時は急がない、焦らない。焦った時に事故につながることが多い。
  • ガイドヘルパーの利用については、夜盲に関しては身体障害者手帳がなくても利用できる可能性がある。
  • バスに乗りにくい、空いている席がわからない。
    →白杖を軽く当てて空席を探す。障害物センサーという装置を使う手もある。

3. 歩行訓練について

  • 施設に入って受ける訓練と訪問による訓練がある。
  • 一人歩きをするには安全な道を知ることも必要。安全確保のために、最短ルートだけでなく、迂回することもある。訪問訓練では安全な道を探してくれる。
  • 歩行訓練を受けて、白杖を持てば夜道も歩きやすくなった。
  • 夜はライトがあるので、逆に歩きやすいこともある。
  • 大阪・京都は訪問事業があるが兵庫は伊丹、龍野、宝塚の3市だけ。それ以外の場所ではボランティア的にやっている。
  • 働いている人には通勤時間に合わせての訓練や土日の訓練もある。
  • 歩行訓練を行っている施設
    神戸アイライト協会
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    神戸視力障害センター
    (見学・相談・電話予約可)
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  • 点字やパソコンと同じように歩行訓練を受けるとよい。

4. 制度や職業訓練、便利なロービジョングッズについて

  • 職業訓練を受けられる施設
    日本ライトハウス
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  • 職業訓練は国立吉備高原職業訓練センターもおススメで就職率がよい。
    国立吉備高原職業リハビリ
    テーションセンター
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  • 中途視覚障害者は情報を得る機会が少ない。
  • NHK視聴料は世帯主が視覚障害者の場合半額になる。
  • 病気だったが自分が病気とは認識しておらず、社会資源を活用していなかった。でも、様々な支援制度があることを知って楽になった。
  • NTTのふれあい案内(電話番号案内104)は無料で、最後まで人が対応してくれる。聞き直しや付近の店の問合せなど相談も可能。
  • 拡大読書器、ものしりトーク、ICチップ、バーコードの内容読み上げなどを行う装置がある。市町村によって購入時の補助金の額が違うので必ず事前に確認するように。
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