目が見えなくても四感を生かして
…食の仕事…

 視覚が不自由でも四感を生かしてできる仕事について考えたとき、食にまつわる仕事がいいのではないかと考えました。
 食は生きていく上で必要なことであり、多くの幸せを感じ、作る際に全ての感覚を使います。包丁や火を使う際危険が生じるのではと考えますが、便利な道具(IHクッキングヒーター、音声付きのはかり、触知計量カップなど)は誰にでも使いやすくなっています。
 お店の内装をバリアフリー化することで視覚障がいの方だけでなく、どんな人でも来てもらえるようになり、働きやすい環境づくりになるのではないかと考えます。
 実際に視覚障がいをもつ方が多く働く食堂や、私の地元に障がいをもつ方々が作るパンを地元のイベントで販売している施設があります。
 点字を使用したメニュー、値段を均一にしてわかりやすくする、カウンターから手渡ししてつまずき、転倒を避けるなど工夫などをしつつ、お客さんとのコミュニケーションの時間も大切にすることができます。
 仕事の中で人と関わる仕事は多くありますが、一番関わる時間が多いのが飲食業なのではないかと考えます。その中で視覚障がいがあっても食に関わる仕事ができることを色んな人に知ってもらえるのではないかと思います。

審査員コメント

 生活に基礎的なことを仕事にするということは、生きていくためのベースという発想が面白いです。進化する道具をうまく使って仕事に結びつけることも大事だと感じました。

プロフィール

 

米川 あみ
東京医薬専門学校 視能訓練士科 2年 医療現場学 ロービジョン専攻

2年生になり少人数で行うゼミでロービジョンの多くを学びました。
授業の中で視覚障がい者の職業について話し合い学ぶ機会があり、今回視覚障がい者の就労アイディアを考えました。

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