見えない・見えにくい人も置き去りにしない
SDGs応援団を目指して!

 これまで、協働して視覚障害者と事業者との双方向コミュニケーションの場を設けてきた企業では、「気づき」を事業活動に反映するとともに、消費者庁のサイト取組事例を掲載いただいている。事業者との会話で、多くのイメージギャップがあることを実感している。例えば、「視覚障害者とは見えない人であり」、「情報を届けるためには点字が必要「家事は介助者が行っている」などです。目を閉じれば、視覚障害者がどんなことに不自由さがあるかは想像することはできても、その後、何をすればよいのかは想像では難しい。普通の会話をし、時間を過ごすことで、「想像上の視覚障害者」でなく、今を生きる「○○さん」をイメージできることは、業務を行ううえでの強みになると評価いただいている。
 ICT講習や相談業務を行い、消費生活専門資格をもつただ1人の重度視覚障害者として、専門家、当事者、支援者側、3つの視点にこれまでの実践経験をプラスして、事業者等が求められているSDGsへの取り組み、消費者志向経営にも合致させつつ、企業や医療関係、行政と、相互理解が深まるプログラムを開催したいと準備をしている。準備にあたり、さらに、わくわくする人の輪を広げているところ。

審査員コメント

 SDGsと消費生活アドバイザーの観点から、視覚障害者にも配慮した商品やサービス開発を訴えていくことに共感を覚えます。こうした活動が視覚障害者の住み易い社会の構築に役立つと思います。

プロフィール

 

竹田 幸代
消費生活アドバイザー

30代後半で視覚障害者に。見えなくなっただけで使えなくなるモノの多さ、選択肢の少なさに衝撃を受ける。
視覚障害者に伝わる情報提供、企業や行政に声を届けたいと消費生活アドバイザー資格を取得。
「障害者問題は消費者問題の一部」の視点で、福祉、医療、行政、事業者、活動の場を広げている。

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