【就労事例部門】METP賞②ブラインドオンラインサービス

視覚障害者が在宅、オンラインで働く仕組み
ブラインドオンラインサービス

 視覚障害者は出かけにくい。誰もがそうとは限らないとしても。出かけにくいけれども力を活かせる、働ける、学べる。そんな仕組みを作りたいと思い、ブラインドオンラインサービスを作りました。
 メンバーは、インターネット、SNSなどで募集しました。パソコン、スマホのスクリーンリーダーでの利用、その他視覚障害者の専門の支援機器の使い方に詳しい人たちです。宣伝、スケジュール調整、支払い事務には晴眼の代表が携わります。視覚障害当事者のメンバーは、電話やスカイプ、ライン通話などでの、相談対応に集中出来ます。相談対応から始めましたが、今後は、講習の開催、オンライン教材の提供など、精力的に活動して行きたいです。
 現在(2019年1月4日)のメンバー(敬称略)は、小川誠(群馬県)、北村直也(東京都)、中蔦麻希(兵庫県)、稲田佳紀(和歌山県)、小林芽衣(鳥取県)、森佑太(東京都)、野々垣美名子(東京都)、他3名の合計10名です。
Web:https://sites.google.com/view/blindonlineservice
メール boserv112233@gmail.com
電話 090-7186-4265 (野々垣)

審査員コメント

 IT分野が得意な視覚障害者の技術を生かして、オンラインでのサポートやプログラム開発などを有料で行うサービスを提供する枠組みを作られたのは、面白いアイデアだと思います。視覚障害者の多くは、仕事の本質部分ではなく、周辺の雑務に困難を感じています。そのため、専門的な知識を持った視覚障害者とクライアントを、健常者が仲立ちする形でつなぐ野々垣さんのビジネスモデルに大きな可能性を感じます。視覚障害者も自分の得意な分野に特化することができれば、健常者に引けを取らないパフォーマンスを発揮できる場合が多いはずで、野々垣さんのような方の存在は、専門分野に秀でた視覚障害者の活躍を後押しするものになると、とても期待しています。

プロフィール

 

野々垣美名子
ブラインドオンラインサービス代表

2012年、転職直後の通勤経路にて、白杖の女性と出会う。乗車駅、降車駅が同じだったため、毎日一緒に通勤。彼女に便利な機器などの情報収集中にスクリーンリーダーNVDAに出会い感銘を受け、2014年9月に日本語チーム、2015年6月にNVDAヘルプデスクに参加。
ツイッターIDはMina_Nono。

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