【アイデア部門】価値転換賞②森 雅子

視覚障害者のための家電ソムリエ

 家電を購入する際、家電量販店に行って、視覚障害がある為、音声機能などが付いた視覚障害者でも利用しやすい商品を尋ねるのですが、ほとんどアドバイスを頂けることはありません。
 自分で調べて、直接メーカーに問い合わせしたり、視覚障害者の友人知人に聞いて、情報収集したりと、商品にたどり着くまでにとても苦労してます。
 こんな時、視覚障害者で家電に詳しく、その人の見え方や生活に応じて商品を的確にアドバイスしてくれる「視覚障害者のための家電ソムリエ」がいたらいいのに、と思いつきました。
 最新の家電は、タッチパネル形式や視覚を必要とするものが多いため、視覚障害者だけでなく、高齢者にもニーズがあると思われます。
 今や、家電芸人がいる時代、視覚障害者の家電アドバイザーが職業として成り立つのではないでしょうか。

審査員コメント

 現在、視覚障害者が、自分にも使いやすい家電製品を選択し購入することはとても難しい状況にあります。森さんのアイデアのように、視覚障害者がワンストップで家電製品についての情報を得ることができ、使い方を相談できるアドバイザーがいたら、助けられる人はとても多いはずです。ぜひともこのアイデアを実現していただき、視覚障害者のQOLを向上させていただきたいと願っています。

プロフィール

 

森 雅子
主婦

大学卒業後、大手自動車部品メーカーの製造管理部に勤務。二十年前に網膜色素変性症と診断される。
結婚を機に退社以来、専業主婦として現在、中高生の二人の息子の子育て中。
三宅琢先生主催のG-Lounge in東京大学に参加したことで、自身の障害を受け入れ、前向きに踏み出すことが出来た。

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