1. 色の識別
- iPhoneやiPadでは色を読み上げてくれるアプリがある。→「色カメラ」、「Color Say」、「衣服の色調べ」など。カメラをオンにしておくと真ん中にあるものの色を読み上げてくれる。
- コントラストの調整で見たいものを見やすくしたり、色鮮やかに見えるようにできる。
- 日中の信号識別
→信号機は明るい状態で見るものなので色を判別するのは難しい。しかし、明るさと位置、並び方は決まっているので見分けることは可能。また、赤と緑のどちらがより明るく見えるか自分の見え方を知っていれば判断できる。 - 信号の位置がわからない。
→横断歩道の白線の上数メートルの場所にあるので目安に。横断歩道の信号は上が赤、下が青。横並びの信号は左から青・黄・赤の順に並んでいるので位置を覚えておくとよい。車がいる場合は車の発進する音を聞くなど、人や車の動きを感じて信号を渡る。ただし、大阪では赤信号でもわたる人がいるのでついていくのは注意が必要。
2.外出について
- 見えにくくなると外出を控えるようになりがちだがどんどん外出するほうがいい。景色を自分の目で楽しめなくなっても、紅葉の色の変化は見ることができなくても一緒にいる人が言葉で伝えてくれるので頭の中で景色を楽しむことができる。
- 外出を楽しむためにはまず歩行訓練を受けるとよい。足元の確認、安全の確保が可能になる。
- 駅の改札口まで一人で行くことができれば、その先は駅員やガイドヘルパーなどの助けを得て一人で外出・旅行も可能。
- 券売機で切符を購入するのが難しい場合はICカードが便利。
- 障害者手帳を持っていれば、電車やバス、タクシーの割引を受けられる。市町村によってサービスが違うので確認するとよい。
- JBOS(全国視覚障害者外出支援連絡会)では地元のボランティアさんが外出を支援してくれる。http://jbos.jp/
- 同行援護・ガイドヘルパー制度を活用すればよい。
- デパートやスーパー、量販店などでは買いもののサポートをしてもらえる。
- スーパーでは商品が同じような箱だとわかりにくいので、中身を見分けるためにレジで箱にテープを貼ってもらったり、わざと開封してもらうことがある。
3. iPad・iPhone活用法
- ネット検索が便利。ボイスオーバーでタッチするとお店の名前を読み上げてくれ、電話もかけられる。
- 写真撮影では見えなくてもフォーカスを合わせてくれる。人が複数人いても大丈夫。
- Apple Storeでは個別講習もある。
- アプリはたくさんあるので自分にあったアプリを使う。
- アプリ「Tap Tap See」では、自分が知りたい(見たい)ものを写真に撮ると読み上げてくれる。
4.読書法
- 本を読むだけならプレクストークが便利。再生専用の機種もあり使い方が簡単。
- 様々なデバイスがあるが、すぐには使いこなせないかもしれないので練習する必要がある。サポートを受けられるが各市町村によってサービスや補助額が違うので確認するように。
- サピエ図書館
→https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW障害者手帳がなくても利用希望があれば日本ライトハウスに相談するとよい。
5. その他
- お得な割引制度を活用するとよい。障害者手帳を持っているとインターネットのプロバイダー料金や携帯電話基本料の割引、やNHKの受信料の免除・割引などがある。
- おいしい紅茶の楽しみ方→大さじ1杯の紅茶をポットに入れる→水は空気を含んだお水がいいので水道から汲んだお水を沸かす→95℃になったらボコボコ言い出すのでそこから10秒待つ→ポットに湯を注ぎ、茶っぱが浮いたらOK。この時空気が少ないと拡散しない。5~10分置くだけでおいしい紅茶が入れられる。ミルクティにする場合はミルクをひと肌まで温めておく。
- ガイドヘルパー講習会があるので支援者だけでなく家族も受けるとよい。
→問い合わせ先:神戸アイライト協会 http://eyelight.eek.jp/