バスとマッサージ事業を掛け合わせた移動型ヘルスサポート事業

 健康経営と障がい者雇用とのつながりが、職場のメンタルヘルス環境改善の実現という観点でも証明されているように、社会において障がい者の方々の活躍がより重要な役割を担われています。
 ヘルスキーパーとして視覚障がいの方が活躍されている姿を見て、私自身も体験したく、ある学校の臨床実習に参加させていただきました。まだ修行中の学生ではありましたが、技術力、マッサージに向き合う姿勢に感銘を受けました。
 そこで想ったのが、自社従業員の健康増進だけでなく、健康経営に力を入れている企業、また住慣れた地域・社会で健康に暮らすことを望む高齢者の方々に対しても、マッサージを通して健康で心豊かに暮らせるサービスを提供できないかと考えました。
 そこで考えたのが、バスの広さを活用した健康支援サービス「マッサージサロンバス」事業です。その特徴は1点目、移動店舗車として駐車スペースさえあればどこでも施術できること、2点目、バスの特性(広さ、座席、車窓)を活かした車内構造で、国家資格者による質の高いサービスを一度に複数人施術できるのではと考えました。
 移動の障壁については、働く職場自体がプロの運転士による運行で安全安心な職場へと生まれ変わります。
 持続可能な事業を通し、新たな雇用の創出、ウェルビーイングの実現に繋がればと期待します。

審査員コメント

 バスの中などで行う移動マッサージ、というアイディアがユニークだと思いました。顧客側にも利点の多い具体性のある良い提案と思います。
 移動型にすることにより、ニーズがあってもアクセスできなかった新規顧客開拓や、企業等への定期巡回による従業員の健康維持への活用が期待できます。
 ただ、実現するためには保健所の認可、衛生を保つための設備などの課題があります。

プロフィール

 

山﨑 彬晃
大学卒業後、神姫バス㈱に入社。
バス路線の運行計画作成業務に携わった後、現在は人事部門で人事・労務業務に従事。
会社勤務の傍ら事業構想大学院大学の新規事業開発プロジェクト研究に参加。
障がいの特性を強みとして活躍できる、新たな事業領域を創出したく応募しました。

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