【アイデア部門】価値転換賞③岡田 太丞

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kids・学生・企業向けコミュニケーション教室でのメンター

 1、コンセプト
 一般的に情報の8割は視覚から得ると言われます。
 その8割を持たない視覚障害者を相手として「言葉で伝える能力」を高める教室の創設。
 2、背景
 昨今の若年層では、インスタ等、ビジュアルにて伝えることが主流となっており、その分、言葉による伝える力が不足気味と思われる。
 これは社会人になっても見られる傾向。
 3、視覚障害者の役割
 子供達の「言葉による伝える力」を引き出す。
 4、具体的内容
 子供達が与えられた題材(※)について、ビジュアルを持たないメンター役の視覚障害者に言葉を使って説明する。
 対象は基本的に小中学生とするが、必要に応じて高校生・大学生向けプランも作成。
 応用編として、企業でのプレゼン向上プランも作成。
 (※)題材は専門家と相談の上、子供には写真や絵画・玩具等を想定。
 学年に応じて題材の何度を上げることにより、より実社会にて役立つプレゼン・コミュニケーション能力を身に着けるプランとする。
 応用編の企業では社員のプレゼンテーション能力向上や潜在的なアイデアを「言葉化」する目的にて、晴眼者社員が、新商品、新しいアイデアについて、ビジュアルを持たない視覚障害者相手にプレゼンする内容とする。

審査員コメント

 このアイデアにははっとさせられました。視覚に頼った図の作り込みに常に追われ音声情報からみた理解のしやすさは後回しになっています。社会人に必須のスキルとして、コンサルなど事業性があるように思います。
 視覚障がい者の「言葉で伝える能力」を子どもに活かす発想は、これまでになくおもしろい。改めて、言葉による情報発信やコミュニケーションの大切さを社会に広げていくためにも、ぜひ実現していただきたい。

プロフィール

 

岡田 太丞
89年銀行入行。96年から03年まで海外赴任。
03年交通事故により両目失明。08年復職。海外の情報を発信する業務を立ち上げる。就労で悩む当事者、企業に「就労経験を伝える」ことをコンセプトに2017年に視覚障害者就労相談人材バンクを立ち上げ共同代表を務める。

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