点字で賞味期限やメッセージを付ける人材を

 これは主に賞味期限などを点字で表示してあげるサービス業です。
 デパートやスーパー、コンビニなどで購入する生鮮食品には点字表示が無いため、賞味期限が目視できない方は自宅で一人の時に傷んだ食品を口にしてしまう可能性があります。それを防ぐためには、点字で賞味期限を表示する事が一番良いと思います。
 賞味期限は日々変わるので、まとまった仕事として点字ラベルの需要があるはずです。
 私自身も点字を学習し点字が打てるようになり、実際に自店舗で取り組みを開始してみました。点字表示が必要なお客様からご依頼があれば少しお時間を頂いて、その場で表示シールや包み紙に点字のメッセージを打ったりしております。点字器と点字ラベル用テープがあればできますので、設備投資はほとんど要らず導入しやすいと思います。視覚障がい者本人が点字を打ったり指導したりできますので「障がい者雇用」にも繋がり、「誰ひとり取り残さない」精神でSDGsへの貢献にもなるはずです。

審査員コメント

 点字ラベルで賞味期限を表示、というのはとても実用的です。賞味期限以外にも、冷凍食品のレンジかオーブンか、要冷蔵か要冷凍かなど、見えないとワンポイントのヒントがほしい商品はスーパーにたくさんあります。今は点字を習得していない視覚障害者も多いので、必ずしも点字でなくとも触って分かる立体的な数字やマークのラベルでもよいかと思います。

プロフィール

 

上原 晋(すすむ)
手づくりショコラ工房アカリチョコレートオーナー

先天性強度近視により見えにくさと合併症と闘い続ける53歳。
21歳で両眼手術。32歳で角膜移植後、ケンタッキーフライドチキンを退職し自分仕様の人生を再構築するため2008年に夫婦ふたりの小さなショコラティエを起業。

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