全盲で夢の保育士に挑戦!
isee! Working Awards 2022 事例部門MSP賞

 未熟児網膜症のため、両目とも光を感じる程度の視力ですが、幼稚園のころから、幼稚園の先生になることが夢でした。
 全盲の視覚障がい者が、幼児教育学科の大学に進学した前例はなく、受験の実現までにも時間を要しました。実習や就職活動もどうにか切り抜け大阪市内の認可保育園に就職しました。結婚し退職しましたが、現在は宮崎市内の大坪保育園でパート保育士として再び勤務し、保育士歴は15年です。
 視力がないことで、できないこともありますが、同僚や保護者の理解を得るなかで、できることも少なくないと思っています。全盲者が前例のなかった保育職につくまでには、大学受験や実習など多くの障壁がありました。しかし、目が見えるとか、みえないということで人を区別しない、かわいい子どもたちに日々囲まれていると、それらが、大人になるにつれて芽生えてくる心のバリアの問題であるということが、よくわかる気がします。

 

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