【就労事例部門】MEP賞②中川 壮一郎

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公務員はじめてみませんか?
~視覚障害者公務員意見交換会~

 公務員に興味をもったそこの貴方。
 公務員を一緒にやりませんか?

 私はアプリケーションを使い視覚障害者公務員意見交換会を主催しています。
 近年は拡がりつつある障害者枠での採用者も少しずつ増えてきているものの、筆記試験の難易度や配慮事項の比較から他の障害種別より採用試験を突破するのが難しいのが現状です。
 そういった現状を踏まえ「視覚障害者の職業選択の一つとして公務員という職業を確立したい」との想いより、自ら地方に足を運んで仲間を募り、公務職場で働く視覚障害者の人脈を形成し、本会を開催しています。

 本会の特徴は出会うことがなかったであろう当事者同士が遠隔地であっても交流することができ、どの組織にも属さずに個人的に開催していることで、自由な雰囲気で交流がなされています。そのため、参加者からの紹介で人脈の輪が広がり、圧倒的な公務についての情報量が得られます。また、参加者には障害者枠で採用された比較的若い視覚障害者が多く参加してくれています。本会は公務員という職業に就きたいと思う視覚障害者にとって道標となる場であることを目指しています。

 本会の一人一人が全国各地で視覚障害者が働きやすい公務員という道を造り、貴方と一緒に公務員として働ける日を楽しみにお待ちしています。

審査員コメント

 「公務員」と「視覚障害」という二つの共通項での自助グループであり、お互いの苦労を分かち合うだけに留まらずいかに業務をこなしていくかという前向きな力動を持った交流会になっている点が素晴らしい。
 あらゆる業界において、このような意見交換会が行われれば、視覚障害者と健常者との間の相互理解が深まり、また、視覚障害者同士で情報交換をすることで、スム-ズな業務が進められ、さらに就業機会も増えると思います。

プロフィール

 

中川 壮一郎
中川壮一郎

生後2ヶ月で視覚異変が発覚。大学院修了後、民間で3年間一般就労。視覚機能の低下で退職後、5年間、職を転々とする。身体障害者手帳を取得し、視覚支援学校に入学。在学中、地方公務員試験に合格。市役所勤務を経て国家公務員試験に合格。視覚障害者公務員意見交換会を主催。

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