【アイデア部門】価値転換賞②大澤 遼花

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写真を見るよりわかる!動植物図鑑!

 私が考えたのはロービジョンの方と全盲の方と一緒に作る動植物図鑑です。眼が人よりも見えにくいからこそ、手で触った感覚や、匂い、音などを敏感に感じ取り言葉にする力が長けていると考えました。私は、子供の頃から図鑑を読むのが好きなのですが、写真と小難しい説明だけでは想像できる範囲に限界がありました。直接見たり、触れたりすることが難しい動植物のよりリアルな感覚を視覚以外の情報で解説できたら面白い図鑑ができそうだと思い企画しました。犬猫など普通に生活していて簡単に触れ合うことができる動物はもちろん、普通に生活しているだけではなかなか触れ合う機会がない珍しい動植物もたくさん載せ、目を瞑るとその動物がすぐそこにいると感じられるくらい詳細な情報を載せたいです。先天盲の方は見たことがないからこそ、視覚以外の情報でわかりやすく伝えることができるのではないかと思いました。
 私は本を読むのが好きなので、言葉が持っている力を信じています。
 写真や映像を見ることが難しい人にも言葉だけで伝えることは絶対に可能だと私は思っています。
 また目が見えない人も楽しめるように、QRコードを添付し、それをスマートフォンで読み込むと音声で解説してくれるサイトも同時につくりたいです。点字版の販売もできるといいと思います。

審査員コメント

 こんな動植物図鑑があったら体験してみたい、と素直に思います。QRコードや点字を活用した解説は勿論のこと、手触りや匂い、音など工夫次第で体感できる要素は無限に広がります。世界中のひととデータを共有できる仕組みもあるとよいですね。
 写真や映像が見えない人にも言葉だけで必ず伝えられる、という思いが素敵。ロービジョンの人が実際に動植物に触れ合って作る図鑑、僕も読んでみたいです。

プロフィール

 

大澤 遼花
高校で動植物について学んだのち、就職、退職、フリーターを経て、将来の不安から進学を決意。自分が働いている姿が想像しやすかった視能訓練士を志願し入学。勉強の難しさやテスト、レポートに追われクタクタながらも充実な毎日を過ごす。将来は医療と福祉をしっかりと繋げられるような視能訓練士になりたい。

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