【就労事例部門】入選⑥金川 誠司

刺繍ひとすじ

 今から11年前に網膜色素変性症と診断を受けた。
 視野角2%の視野狭窄である。

 私は自分が見づらいことを公表している。
 自分でできることは自分でする、でも、できないことは遠慮なく人に頼む。をモットーに生活しています。

 パソコンでの刺繍データの作成や工業用ミシンの取り扱いはスマートフォンの拡大鏡アプリを使用したり、パソコンの白黒反転するなどして、以前と変わらぬ仕事を続けることが多い。

 ただ、どうしても細かい作業は妻にお願いするなどして助かっています。

 趣味で弾いている楽器演奏も、ステージまで連れて行ってくれたり、何かと助けてもらえることが多い。

審査員コメント

 まさかロービジョンで刺繍業を営んでいる方がいるなんて思いもしませんでした。
 金川さんは「パソコンでの刺繍データの作成や工業用ミシンの取り扱いはスマートフォンの拡大鏡アプリを使用したり、パソコンの白黒反転するなどして、以前と変わらぬ仕事を続けることが多い。」と書いています。
 中途で障害を負ったとしても、知識や経験を活かし工夫をすれば様々なことができるんだと改めて勇気をいただきました。

プロフィール

 

金川 誠司
私の家業は祖父から父へと代々刺繍業を営んでおり、私の代で今年90年を迎える。

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