「発想の転換」 視覚障害者の職域拡大へのチャレンジ!
就労スキルの社会への発信活動を始めよう!

 AI、ICTの普及・推進によって、視覚障害者に限らず、多くの仕事がなくなっていく実際です。これまでと同様の働き方や仕事の仕入れ方をしていくとすれば、私たちの就労の未来は悲観的に映ります。これまでの発想を転換して私たち視覚障害者の就労スキルについて、労働市場に発信していく取り組みにチャレンジしてみたいと思います。もしかしたら、私たちは雇用願望の呪縛の中にいるかもしれません。私たち視覚障害者にとって、雇用は唯一の就労方法とは言い切れないと思います。雇用に加えて、業務請負による就労機会の拡大と就労スキルの労働市場への発信を実現してみたいと考えます。既に、企業等で雇用されて就労している人にも、兼業許可の承諾を得て参画してもらえれば、力強い機能が出来上がっていくと確信します。もうひとつ大切なことがあります。この機能を円滑に運営していくためには人事や労務、営業の専門知識を有する人材が必要です。企業の定年制度の中で、まだまだ活躍することができるシニアのみなさんがやりがいを探している現実もあります。こうしたシニアの人たちと相互に協力して、視覚障害者の職域拡大に結び付けていく新たな機能を創造してみたいと思います。共生社会の実現、SDGsの観点も併せて提案します。

審査員コメント

 どのような仕事を切りだして、視覚障害者の方の請負事業として受注するかは研究は必要ですが、面白く、また、ありそうでない、現実的な内容だと思います。

プロフィール

 

杉田 啓之
1961年仙台市生まれ。1985年日本通運株式会社に入社。主に、航空事業部門、本社にて、人事・労務、人材育成、法務業務等に従事。2020年から日通総合研究所で勤務。昨年9月、日本通運を選択定年退職。網膜色素変性症による視覚障害者。身体障害者手帳1級。東京都在住。日本盲導犬協会の盲導犬ユーザー。パートナー名はプラム。

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