1. 精神的ケア
- 精神的に不安定な状態で眼科にも通院していない。
→悩みや情報を共有できる仲間作りが重要、情報収集も必要。各地で開催されている患者サロンや支援団体の集会に参加するとよい。
→心理カウンセリングやロービジョン外来に通うのもいい。
弱視者問題研究会
(新しいタブで開きます)
タートル
(新しいタブで開きます) - 目が見えにくく、見えなくなるのは誰でも不安。見えなくなってからよりも見えにくくなり始めた時の方が不安が強かった。それは、見えないことが理解できなかったからだと思う。
- 不安もあったが、見えなくても生きている人は大勢いると思った。ただし、見える人と同じようには生きていけないことは知っている。
- 多くの人が何年もトンネルの中にいる状態だと思う。
- 他の人の生活を知り、見ることが不安の解消につながる。
- 見える人にとって見えない人の気持ちは理解できないのではないか。
→いろいろな集まりの中で気持ちを共有し理解を促すことにつながる。その会の存在を知らない人も大勢いる。
2. 便利な道具
- パソコンは読み上げ機能を使用して、画面を見なくてもHPを聞くことができ、メールもできる。スマホやiPhoneでも同様に聞くことができる。
- JBS日本福祉放送で平成28年1月4日から番組がスタートする。
「超初心者クラブ スマホ・タブレット」はこれから始める人が対象の初心者向け番組。パソコンで聴くことができる。
JBS日本福祉放送
(新しいタブで開きます) - メーリングリストやメールで配信される情報が有用。機器の最新情報なども入手可能。
- 機械や道具をうまく活用すれば視力がゼロになっても活躍できる。見えないからこそできることもある!
- 耳・手・口、使えるものを使えばできることがある。
3. 外出について
- 駅の改札口まで一人で行くことができれば、その先は駅員やガイドヘルパーなどの助けを得て一人で外出・旅行も可能。
- JBOS(全国視覚障害者外出支援連絡会)の支援を受けられる。
JBOS(全国視覚障害者
外出支援連絡会)
(新しいタブで開きます) - 同行援護・ガイドヘルパー制度を活用すればよい。
→市町村によっては通院には利用できない。 - 西宮市の場合、同行援護の制度は定期通院の目的でガイドヘルパーを基本的には利用できない。
40歳から65歳未満の特定疾患、第2号被保険者(厚生年金や共済組合に入っている人)であれば介護保険を優先的に利用するようになっている。 - 神戸市の場合、平成27年4月から同行援護で定期通院を契約すれば介護保険を使わなくても大丈夫になった。
- 市町村によって取扱いが変わることがあるが、これはコミュニケーションで解消できる場合もある。相談すれば、臨機応変に認めてくれる場合もあり、根気強く相談するとよい。
4. 白杖について
- 白杖を持っているだけでなく歩行訓練を受けて、基本的な使い方を知っていると誰かと一緒の時も歩きやすい。
- 白杖を持つことは自分自身のためだけでなく、介助者の安全にもつながる。
- 歩行訓練は下記で受講または相談可能。
神戸視力障害センター
(新しいタブで開きます)
神戸アイライト協会
(新しいタブで開きます) - 手引きをする家族もガイドヘルパーの基礎講習を受けるとよい。
- 家族も見えない体験という意味でもガイドヘルパー講習を受けてみるといい。
- 東京での情報源。
東京都盲人福祉協会
(新しいタブで開きます) - 白杖を持つことに最初は抵抗があったが、持ち始めてその良さが分かった。
人が避けてくれる、声をかけてくれる、優しくされる、こんなにいいものだとつくづく感じた。 - 道路交通法で見えない、見えにくい人は白杖を持つことが定められている。交通事故にあった時も裁判で有利な判決になることも。
- 白杖を持っていると優しくされるだけでなく、身を守ることにもつながる。
- いつも持たなくても、人ごみだけでも持つのも効果的。魔法の杖!
- もしもの時の備えとして、個人賠償責任保険に加入するとよい。掛け捨てで1か月1,000円程度。自分だけでなく、対人・対物に1億円の保証がある。
自動車保険のオプションとして500円程度で加入できる場合があるので保険会社に確認するとよい。
5. 日常生活の工夫
- ご飯を炊くときに水の量がわからない。
→おかまのメモリを見るのではなく、計量カップで水を何杯か量る。
電子レンジでご飯を炊くこともできる。 - 食事が作りにくくなってきた。
→電子レンジで魚を焼くことができる皿がある。
IHヒーターに変更する場合、公的助成あり。 - 大阪ガスでは目が見えない、見えにくい人向けのクッキングスクールがある。
- お料理など日常生活訓練を受けることができる。神戸視力障害センターで受講するには障害者手帳が必要。
神戸視力障害センター
(新しいタブで開きます) - 40代女性向けサロンで情報収集可能。参加には申し込みが必要。
40代女性向けサロン
茶・い・夢
(新しいタブで開きます)