1. 家事について
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できないことは家族がやってくれていたので困らなかったが、4月から一人暮らしとなり困っている。
【困ることと解決方法】
- 料理の時に計量ができない
→音声で読み上げる料理用のはかりがある。 - 水の量がわからない
→計量カップで計ればよい。 - 本が読めない
→朗読サービスや音声図書を利用する。サピエで書籍をダウンロードできる。
サピエ(視覚障害者情報
総合ネットワーク)
(新しいタブで開きます) - 食品の賞味期限・消費期限がわからない
→購入時に誰かに見てもらい、ものしりトークやタッチペンに登録すれば確認できる。バーコードをQRコードに変換してシールとして貼りつけ、確認することもできる。 - 色がわからない
→カラートークで色を読み上げてもらえる。iPadの無料アプリ「Colorsay」も色を読み上げてくれる。 - 爪を切るのが怖い
→切るのでは爪やすりで磨くようにすればよい。 - 家の中でも迷子になる
→歩行訓練を受ける。音声が出るもので位置がわかるように工夫するとよい。
- 料理の時に計量ができない
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家事や生活に参考になる書籍がある。
- 三宮麻由子「鳥が教えてくれた空」(集英社文庫)
- 竹下八千代「音しずく」(ミネルヴァ出版)
2. パソコンについて
- 覚障害者でパソコンを始める方の平均年齢は60歳、簡単なメールやインターネットなら3か月で使えるようになる。最高80歳の方がマスターしたので安心してはじめればよい。
- パソコンは普通のパソコンでOK。スクリーンリーダーなどの専用ソフトをインストールすることで音声対応パソコンとして使用できる。
- 初めてパソコンを使用する場合は、講習を受けると安心。
- マウスを使わずキーボード操作を行うことで全盲になってもパソコンを使用できる。
- 画面を見る場合は白黒反転するなど背景や文字の色を変えると見やすくなるので自分が見やすいように工夫すればよい。
- インターネットができると自宅にいながら買い物ができて便利。
→ただし、最初の会員登録で画像認証がある場合、晴眼者に見てもらわないとわからないことがある。サイトによっては音声対応になっているものもあるが意図的にノイズが入っていて聞き取りにくいことがある。 - スカイプが使えると道に迷った時に、風景を写しながら道を教えてもらうことができるサイトもある。
3. 仕事について
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下記の施設で職業訓練を受けることができる。
- あんま・鍼灸・マッサージ
国立神戸視力障害センター
(新しいタブで開きます) - パソコンなどの職業訓練
日本ライトハウス
(新しいタブで開きます) - パソコンなどの職業訓練
国立吉備高原職業リハビリ
テーションセンター
(新しいタブで開きます)
- あんま・鍼灸・マッサージ
4. 情報について
- いろいろなMLに登録する。
- 視覚障害者だけでなく、いろいろな人との付き合いの中で情報を得られる。
- 視覚障害者の集いはネットで検索する。
5. 今すぐできる眼に良いこと
- 普段の食事からビタミンを摂取するようにこころがけるとよい。
- DHA、ビタミンA・B12、ルテイン、カルシウムはよいとされている。
ビタミンは緑黄色野菜に多く含まれているので野菜ジュースを飲むとよい。
網膜再生医療研究開発
プロジェクト「網膜色素変性と
サプリメント」
(新しいタブで開きます)
6. 趣味・スポーツについて
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視覚障害者でも楽しめるおすすめの趣味・スポーツは下記のとおり。
- ブラインドテニス
- フロアバレー
- ローンボウリング
- 社交ダンス
- 囲碁(9×9)
- オセロ
- カラオケ
- ゴルフ
- 野球
- 映画(音声ガイド付き)
- プロレス
- 水泳
- 触る美術展(兵庫県立美術館)
7. スマホ、iPhone、タブレットについて
- 便利な無料アプリがたくさんあるので活用するとよい。
- 時刻表や料金表などを写真撮影し、拡大して見ることができて便利。
- iPhone,iPadの講習会を開催している。
神戸視力障害センター
(新しいタブで開きます) - タブレットとPCの違いは、キーボードがないこと。iPadは2から5本指で操作する。
→どちらか一方を使用するというよりも自分がやりたいことで使い分けると良い。 - AndroidとiPhoneの違いは、Androidはセキュリティが甘い。アプリの数はほぼ同じ。白黒反転や読み上げなどはiPhoneの操作性がよい。