第103回「将来の夢や進路を考える集い」

 

①情報収集の方法

  • SNSを活用する。
  • Twitter:網膜色素変性症コミュニティは本人・家族向け
  • twitter.com/R_P_community

  • 視覚障害者コミュニティは白内障、緑内障など様々な病気の方向け
  • twitter.com/communityblind/photo

    の2つがある。
    どういう生活の悩みを持っているかをツイート。病院など行った場所や受診方法を書き込んでいる。

  • 健常者と分けへだてない社会にしていきたいと考え、LINEオープンチャットを2020年8月からスタート。
  • 同じ病気の人が身近にいないと抱える不安が大きい。身近にいなくても今はLINEなどSNSで情報を共有でき、一人じゃないと実感できる。
  • 昔は2ちゃんねるだったが今の主流はLINEとTwitter。Facebookの利用者は減っている。
  • インスタグラムは写真がメインなので、見えない・見えにくい人にはおすすめしない。写真の美しさなどは気にしないから。
  • ②音声読み上げについて

  • ボイスオーバー:コツは慣れること!まず、使ってみてほしい。
  • 電子書籍:Kindleの読み上げが便利。
  • ③障害者と健常者について

  • 健常者の気持ちがわからない、健常者の見え方が知りたい。体の使い方、感覚の違いなどを知りたい。
  • 障害者の気持ちや見え方を理解しようとする動きがあるが逆はない。見える人の見え方が知りたいと思う。
  • 見えない、見えにくいと気軽に話せない。話題、距離感、興味、見え方、眼疾患などタブーに触れてはいけないと思う気持ちがある。
  • 視覚障害はただ目が見えないだけ。iPhoneが見えない部分を手伝ってくれるし、気持ちがあれば伝わると思えばいい。
  • あれ、これ、それと言われてもわからない。
  • 話すとき、体の身振りを小さくした方がいいと言われたことがあるので健常者の身振り、素振りを知りたい。
  • 外国人は話すとき身振りが大きいのは表現が豊かで、気持ちを伝えたいという思いが前面に出ているからではないか。それに対して、日本人があまり表情に出さない、身体を使わないのは武士道につながっているからではないか。
  • 障害者福祉の仕事では、プライベートにふみこんではいけないことやタブーに触れてしまう前の線引きについて話し合うことがある。健常者同志では話し合っても結論が出ない。普段から家族でも話しておくとよい。障害のある人にどこまで寄り添えるかを考え、何でもいいから教えてくださいと対話することで気持ちや仕事に対する姿勢が伝わると思う。
  • ④外国の教育・就労事情

  • 視覚障害者の教育支援として、日本で学べるのはあんま、はり、きゅう、マッサージ、IT、音楽くらいしかない。もっと学べるジャンルを増やしたいと思って欧州へ行った。
  • チェコではインクルーシブ教育が行われている。音楽と言っても、楽器を演奏する、声楽コースで歌うだけでなく楽器を作るコースがある。みんなでピアノを作るコースがあって驚いた。
  • イギリスでは専門の学校がある。
  • RNC for the Blind
    URL:https://www.rnc.ac.uk/

    16~25歳が在学できる。

    視覚取得できるコース A to Z
    URL:https://www.rnc.ac.uk/courses

    ビジネスコース、スポーツ、心理学、社会学、ラジオ局、演劇(舞台)、パフォーマンスなど20~30の資格の取れるコースがある。
     
    BNIB 英国王立盲人協会 
     URL:http://www.rnib.org.uk/

    ロンドン。視覚障害者のために権利が認められている。 学校、医療などが連携しており、
    ロービジョンケアが受けられる仕組みがある。
     

  • 日本では筑波技術大学に音楽科があったが現在はなくなっている。
  • ⑤日本の普通校と専門校(視覚特別支援学校・盲学校)の学び方

  • 学期中は普通校で、夏休みは盲学校で学ぶなど。
  • 専門校の良さは視覚障害があるがゆえに選択できること。
  • ⑥外国の生活

  • イタリア:点字ブロックなどはないが人々がハグするなどして助けてくれる。点字ブロックが石畳には適してないので点字ブロックが敷設しづらい環境でもある。
  • 全盲のイタリア人が渋谷の交差点を歩いた時、鳥の声が鳴いている。誰も自分にぶつからないのがすごいと驚いていた。
  • ⑦日本の生活(文化の違い)

  • 日本はハード面の支援が豊かだがソフト(人の支援)も大切だと感じる。
  • ナビゲーション・タグによる音声案内だけで完璧な安全を担保できない。
  • 日本にあったやり方で、昭和の時代は自然と助けあっていた。今は、町内会に入らない、運動会に参加しない人がいる。
  • 駅などで声かけ運動が行われている。
    白杖(持っていたら助けてください)=全盲と思われている。
    逆に、白杖を持っていると声をかけにくい人もいる。声をかける側もかけられる側もフラットな関係でありたい。
  • 白杖を持つことに抵抗がある場合、まず夜から持つのがおすすめ。
  • 車道と歩道がわからなくなって、車道に出てしまうことがざらにあるけどひかれることはない。クラクションを鳴らされるだけ。
  • 白杖を持って歩いていた時に案内してくれた人がずっと同じ場所、時間帯にいる。見守ってくれているのかもしれないが意図がわからず不安になる。
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