盲女美術家SACHIKOが提案するデザイン
~晴眼者との協働によるビジネスの実現~
私のビジネスモデルの特徴は、視覚障害者と晴眼者の協働です。真の意味での共生モデルを目指しています。協力者は現在60余名おり、地元の企業や官公庁に「ユニバーサルデザイン」商品やサービスの「企画・開発・提案」及び「調査・研修」を行っています。
主な実績としては、2016年9月横浜ラポール内の新旧点字誘導ブロックの比較調査、2017年2月バンビーノ社製穴あき「子どもトランプ1to10」の改善提案、2018年7月パシフィコ横浜国際展示場で開催された「盲女美術家が提案するデザイン」に出展、2018年11月あおばのギャラリーで「盲女美術家のスーパーかわいい絵画展」の企画展示、2018年11月同テーマにて赤レンガ倉庫企画出展、2018年9月~12月「ユニバーサルカトラリー比較調査」、「食品・化粧品パッケージ表示比較調査」、「視覚障害者向けしかけ絵本比較調査」などです。
前4者は、今年度の日本商工会議所持続化事業の対象になっています。障害者が自ら企画運営を行うためUD市場ニーズに合致するものとなっています。一方視覚ハンディを晴眼者の協力で補うことで作業を正確に迅速に進めます。このように、商品やサービスに「安全・美感・機能・価格」を独自提案することが、この事業の目的です。
審査員コメント
すでに実績もあり素晴らしい取り組みだと思います。視覚障害者と晴眼者の協業ということで、点字ブロックの評価など面白い事例だと思います。美術家という観点で視覚障害者の感性を生かした事業の発展を期待しています。 |
プロフィール
鈴木 佐知子
造形作家・デザイナー
出身:1999東京学芸大学藝術教育学科博士課程。
画歴:神奈川県展協会賞、和歌山洋画100大賞、アメリカ大賞(ブロンクス美術館)、2011セーラムG(NY)、2014Gサテリット(Paris)。
所属会員:日本デザイン学会、大学美術教育学会、日本美術教育連合INSEA(国際美術教育連合)、モダンアート協会。