【就労事例部門】MIP賞 髙野 紋子

専業主婦、競技経験ゼロからのアスリート雇用

 網膜色素変性で視覚障がいがあります。
 専業主婦で2児の母、家事と育児に追われる毎日でした。
 アイセンター病院に年1回定期受診しているのですが、一昨年に受診した際、横田医師からなにかスポーツ挑戦してみないかと誘われ、J-STARを紹介していただきました。そこでローイング協会から選出していただき、J-STAR6期性としてローイング競技をスタートしました。
 育成選手になるための基準タイムを突破し、育成指定選手になれました。
 昨年アジアパラ大会に出場、今年全日本ローイング選手権にエキシビションで出場しました。
 この競技をはじめて出会ったクルーから障害者のアスリート雇用の話を聞き、登録したところ、今年5月にSCSK株式会社と雇用契約をしていただきました。
 特徴としては、全く競技経験ゼロ、見たこともない競技でしたが、たまたま住んでいる近所に練習出来る環境があったことです。
 また、この競技をはじめて出会った方々の繋がりで就労に繋がったことです。
今の仕事は基本的に競技の練習や合宿、大会参加がメインであり、出社は求められていません。
 障がいのせいで働けないのではなく、障がいのおかげでこの競技に出会い、働けていると思います。
 働き方は様々です。
 年齢関係なく、やってみれば意外と出来ちゃう、だからなんでも挑戦してみる。これが意義だと思います。

審査員コメント

 一つのきっかけで輝き増す人生。勿論行間にはたくさんのしんどいことや努力があったのだと推察しております。障害の有無に関わらず、「今、一歩踏み出すことに」迷っている全てのビジネスパーソンに共有したい素敵なストーリーですね。

プロフィール

髙野 紋子
視覚障がい
パラローイング育成指定選手/パラローイングPR MIX4日本代表/J-STAR6期
2児の母

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