視覚障害者セットの普及

 私自身が網膜色素変性症で、ご縁があって障害者手帳取得、補装具、日常生活用具、障害者年金の申請、社会保険労務士の方の紹介とスムーズに行う事が出来ました。
 ご縁が無くても、眼科医で障害等級と診断された場合は、ファーストフードのAセットのような感覚で、眼科医から福祉サービスへの顔つなぎを含めた1パッケージをもれなく案内して頂けるようなシステムを構築出来ないかと考えてます。それには眼科医の先生方へのご理解が必要になります。
 網膜色素変性症は今のところ治療法が無く、いずれ失明する可能性もありますし、進行も止められないですとの声を掛けられる事も多いです。治療できなくても、心の寄り添いや福祉サービスの紹介は出来るのではないかと思います。

審査員コメント

 視覚障害の診断を受けてから、福祉や当事者団体につながるまでに長期間がかかり、自宅に引きこもってしまっている視覚障害者は少なくありません。医療現場との連携で、障害と診断されたらすぐに必要十分な情報を入手できるように、ある程度情報やリソースをセット化し、いつでもアクセスできるようにしておくことは極めて有効だと思います。

プロフィール

 

山元 正史
会社員

私を含めて祖父、父、叔父と網膜色素変性症で、苦労してきた事もを一人でも多くの方に色変を知ってもらいたいと活動してきました。
この病気に生まれた意味があると思ってこれからも視覚障害者の方が生きやすい環境作りしていきたいと思います。

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