【アイデア部門】入選⑥近畿ロービジョン研究会

みえかたカード

 さまざまな見え方のある視覚障害のなかで、自分はどのような見え方なのか、どういった配慮や対応・対策が必要なのか、周りの人に説明し伝えることができるカードを作成します。(A4の大きさ1枚)
 最初は医師や視能訓練士がカード案を作成します。視力、視野、色覚、明るさへの順応や照明、視認できる視認しやすい文字の大きさ、かたち。読字速度。歩行(移動)など項目ごとにまとめます。最終的には本人が自分の言葉で、カードの内容を相手に伝わりやすいように完結にまとめ作成します。
 産業医や眼科医が作成する意見書や診断書でなく、職場の同僚、上司や部下などに自分の見え方と必要な配慮や対応・対策を自分の言葉で作成し明確に相手に伝えやすくするカードです。

審査員コメント

 医師の意見書などでは伝わりにくい実際の見え方をカード形式にして、身近な人にも容易に理解できるようなスタイルで作成することはとても効果的だと感じました。見え方が多様な視覚障がいにおいて、このツールは、支援する側、される側どちらにとってもコミュニケーションの起点として有用です。またカードの内容を参考にすることで、一人一人に最適な教育や就労環境整備に貢献します。

プロフィール

 

近畿ロービジョン研究会
小谷 真弘

近畿ロービジョン研究会…近畿各地から視能訓練士、歩行訓練士、眼鏡士などさまざまな職種が集まりロービジョンケアや視覚リハビリテーションの検証や研究をおこなう。
2014年結成。
2015年神戸ビエンナーレアートインコンテナ国際コンペ入賞「寄り添う…手すり」

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