【アイデア部門】入選 小川 遥叶

味覚と嗅覚のプロフェッショナル

 私は視覚障害者の方の仕事に「官能検査員」という職業を提案する。
 官能検査員の仕事は、飲料メーカーなどで味覚、嗅覚を最大限に使い、製品の不純物や品質などを細かく調べ飲料の出荷基準を満たしているか、味 香りを確認し安全性や雑味、カルキ臭などを嗅ぎ分け、品質維持を見極める仕事である。
 品質や安全性だけでなく製品開発にも視覚障害者の才能と感性を活かせるのではないかと考えた。私達は飲み物を飲む時や食べ物を食べる時に見た目で美味しそうと判断する以上に容器の手触りや音で判断している事も多いのではないだろうか。商品に触った時に飲み物のイメージができる容器の開発ができるのではないかと考えた。
例えば夏であれば触った時に涼しさを感じられる様な手触りの容器。冬であれば、暖かさを感じやすい容器の開発などである。
 聴覚を使っては、ペットボトルやカンを開けた時に出る音の響きが商品のイメージをアップさせるような容器の開発である。
 この他にも、視覚障害の方であれば普段、視覚以外の感覚を研ぎ澄まして生活しているならではの発想や意見がきっと沢山あると思う、そしてもしも商品の開発まで行えた場合、視覚障害の方が商品を買った時に楽しく飲食できることはもちろん、全ての人が今まで以上に色々な感覚を使って楽しく飲食できるのではないかと考えた。

審査員コメント

 飲料メーカーなどで、味と香りで商品の品質をチェックする「官能検査員」という仕事があることを初めて知りました!これは、まさに、普段から視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて生活している視覚障害者の能力がいかんなく発揮できる仕事なのではないでしょうか。

プロフィール

小川 遥叶
私は幼い頃から視能訓練士の方にお世話になっていました、幼い私を相手に工夫しながら検査を楽しめる様に進めてくれました。
私もそんな素敵な視能訓練士になれるように今は専門学校に通い色々な知識をつけられるように勉強しています、多くの方に信頼される視能訓練士になれるように頑張ります。

おすすめの記事