【アイデア部門】入選 小川 琴乃

視覚障がい者の職業について

 日常生活において80%の情報を目から得る。五感の中で1番重要なものが視覚である。そんな重要な視覚が不自由な視覚障がい者は日本では約30万人いると言われている。そんな中、生きていくためにはお金が必要であるため働かなくてはならない。そこで、情報の80%を得ることができない視覚障害者はどのような職業が向いているのかについて調べた。まず、医療職や運転手などの視覚を要する職業は難しいため、視覚以外の触覚や聴覚を活かす職業について調べた結果、声を使う職業について考えた。
 声を使う職業は、声優やナレーター・配信者や司会者など様々な職業があった。その中でも、ラジオパーソナリティーは対面で人と接することも少なく、また体を動かしたり移動することも少ないため良いと考えた。

審査員コメント

 視覚を使わない分、耳の感覚が繊細な視覚障害者がラジオの仕事に携わるというのは、シンプルですが、非常に実現性の高いアイデアだと感じます。現代社会は資格情報が多くなりすぎて、今、またラジオが注目されていますし、ラジオに限らずポッドキャストなど、音のメディアはこれからも十分な需要がある分野だと思います。
 私も声と言葉にたけた視覚障害者がパーソナリティーを務める究極のラジオ、ぜひ聴いてみたいです。

プロフィール

小川 琴乃
視能訓練士養成校 学生

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