NEXT VISIONが後援している第4回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールのご案内です。
このコンクールは、視覚障害に因んだ川柳を、当事者だけでなくすべての方から募集して、それぞれの立場からの川柳により、障害理解と啓発を行うことを目的としています。
視覚に障害のない方も応募できますので、広く周りの方にもお勧めいただき盛り上げていただければ幸いです。
コンクールホームページはこちら
「ブラインド川柳」と検索してもヒットします。
今年は、視覚障害者の一般的な日常生活に加え、オリパラや依然として脅威の去らない新型コロナなども川柳に盛り込んでいただけるのではないかと思います。
また今回より、コンクールホームページにて、毎週金曜日更新で、前回の入選以外の皆様の作品もご紹介させていただきます。こちらの方もお見逃しなく!
本コンクールは、未発表のものに限りますが、一度に5句まで、何度でも応募することができます。
沢山のご応募をお待ちしております。
詳細は以下となります。
主催:株式会社三城
後援:公益社団法人NEXT VISION
<応募期間>
2021年12月1日から2022年1月31日まで
<応募部門>
1. 見えにくさを感じている方部門・・・視覚・色覚に障害のある当事者の方
2. メディカル・トレーナー部門・・・医師・看護師・視能訓練士・歩行訓練士・その他訓練施設等の先生
3. サポーター部門・・・家族、友人、職場の方、誘導ガイド、ヘルパー、商品開発、販売者などの支援者または一般の方
<応募方法>
コンクールホームページの専用フォームから
<結果発表>
2022年3月下旬発表予定 コンクールホームページにて
<問合せ先>
ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局
メール:lv-senryu@paris-miki.jp
以下、過去の入賞作品です。
第一回最優秀賞
山本進様 見えにくさを感じている方部門
死ぬまでに妻とやりたいニラメッコ
作者解説
死ぬまでに見えたらいいな妻の顔。死ぬまでにもしもこの眼に光が戻ったら、妻ともう一度ニラメッコをやりたいな。ニラメッコしましょ。もしも光が戻ったら。
第一回NEXTVISION賞
金子あつし様 見えにくさを感じている方部門
だれにでも未来とやらは見えにくい
作者解説
視覚障害の有無に問わず、未来は見えにくいもの。だれもが生きづらさを抱えうる時代だと思い、詠みました。
第一回見えにくさを感じている方部門賞
川口育子様
危ないと言ってるあなたがお邪魔です
作者解説
自分や子供が杖にぶつかりそうになっての危ないは毎回不愉快です。危ない危ないと言われ続けるとへこみます。物事どちら側からみるかで言い方って変わりますよね!
第一回メディカル・トレーナー部門賞
富士ハーネスD様
秘密事何でも知ってる我が盲導犬
作者解説
盲導犬と歩いている人は、何でも盲導犬に話しかけているのをよく見ます。嬉しい事や悲しい事も。時には愚痴を言ったり。盲導犬は他人に言う事なく、笑顔で聞いています。
第一回サポーター部門賞
すなふきん様
サングラス決まってるけど今は夜
作者解説
暗闇のサングラス、気になる方もいるようです。
第二回最優秀賞
ナ月様 見えにくさを感じている方部門
ありがたや券売機のないラーメン屋
作者解説
電車なら初乗りの切符買って向うで清算するって手もあるけど、食券じゃそうもいかない。座って普通に注文できるお店は助かりますねぇ。
第二回NEXTVISION賞
三色すみれ様 見えにくさを感じている方部門
満開の桜並木を鼻で観る(鼻できく)
作者解説
やわらかい香なので、一本だと分かり難いが、並木になると満開の桜がよくわかります。まるで鼻で見ているようです
第二回見えにくさを感じている方部門賞
五十嵐静子様
転がった小銭へ耳が追いかける
作者解説
落とした小銭の音を追いかけ、音が止まったところへ手を伸ばす。
第二回メディカル・トレーナー部門賞
ココナゴの父様
杖や犬まだ壁あるかなわが日本
作者解説
白杖や盲導犬への理解不足。盲導犬の受け入れ拒否。
まだまだ、認知や共存が出来ていない。2020年へ向けても改善が急務!
第二回サポーター部門賞
右田俊郎様
健常者なる呼称こそ恥ずかしい
作者解説
多数派に属しているというだけのこと。
第三回最優秀賞
大阪のアン様 見えにくさを感じている方部門
心の目開くと見える別世界
作者解説
加齢とともに、心の目で見ることが多くなりました。これだけ長生きすると、あれもこれも心にクリアな映像として残っています。目の前が霞んでいても、心の映像が鮮明な画像を再現してくれます。
第三回NEXTVISION賞
夢々(むむ)様 見えにくさを感じている方部門
見えるふりやめて気持ちが楽になり
作者解説
先天性弱視なので、ずいぶん長い間見えるふりをして健常者に紛れて生きてきました。40歳を過ぎた頃から障害を受け入れ、いまでは視覚障碍者として生活しています。壁を乗り越えて気持ちが楽になりました。
第三回見えにくさを感じている方部門賞
夜の腸様
妻と杖二人五脚の五十年
作者解説
心の杖と白い杖、弱視から全盲に至る道のり、妻も白杖も長い間寄り添ってくれました。社会人としての使命を終え、充実した社会生活をしみじみ振り返っている昨今です。
第三回メディカル・トレーナー部門賞
富士見様
私より真実みえてる患者さん
作者解説
私達の動きを、空気で感じ取っているかの様な発言をされます。
第三回サポーター部門賞
ゆき様
お役解け盲導犬の足くずす
作者解説
盲導犬の緊張が解けました。