【アイデア部門】入選②若宮 正子

視覚障害のある方によるオンラインでの話し相手や、音声による日本語学習支援

【話し相手】
 独居老人、体調不良の方、1人で留守番の子ども等の話し相手。
 傾聴ボランティアのように堅苦しくなく、気軽に自然に聴く。例えば
 ・独居老人の昔語り、苦労話(相槌や質問を交えて楽しそうに)
 ・コロナ陽性、軽症の患者さん、濃厚接触者等からの不安・孤独感を聴く。
 ・留守番の子どもからの、学校での出来事、悩みなど。
【外国人の日本語学習の手伝い】
 特に、東南アジアから日本で介護職・看護職等で働きたい人の日本語学習のお手伝いーー外国語学習者は「自分の外国語がどの程度通じるかについて」不安なのでネイティブとの会話体験は貴重 (翻訳ソフトではカバー不能)。
【得られるもの】
 外国人と接することで視野が広がり、正しい日本語を学習する機会にもなる。
 更に学習者についての理解を深めるためにタガログ語、ベトナム語等を勉強すれば、将来、ペイ・ビジネスにつながるということも期待できる。
(雇用を予定している施設から報酬をもらう)
【必要な条件】
 しっかりとした運営母体。
 日本で介護職・看護職を雇用する病院施設等との連携。

審査員コメント

 遠隔コミュニケーションツールを使った外国人の日本語学習の支援は視覚障害者でもできる支援であり、そのニーズは高いと思います。
 在宅で仕事ができ通勤などの不安がないこと、話を聞き、話し手の心に寄り添うのは視覚障害者の得意分野といえることから、すぐにでも具体化できるアイデアですね。視覚障害者が、無理なく自分の能力を生かすことのできる仕事のヒントをいただきました。

プロフィール

 

若宮 正子
フリーランス

1935年生まれ(85歳) 高校卒業後、定年まで銀行に勤務。58歳よりコンピュータに親しみ以来ITエバンジェリストとして高齢者のITリテラシー向上のための活動を続けている。
現在、NPOブロードバンドスクール協会理事、メロウ倶楽部副会長、熱中小学校教諭。

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