視覚障害者に適したマネジメント業務

 視覚障害者に適した業務としてマネジメントを提案します。本案でいうマネジメントとは組織を運営するための活動を行う人のことです。一般的にマネージャー職の方々は、プレイイングマネージャーが多く、多忙極まりないために様々な案件を抱えたまま整理できず悩んでいることが多いでしょう。そういった進まないマネジメント業務を代行して推進するために活躍できるのが視覚障害者ではないかと考えています。視覚障害者の多くが膨大な情報を頭の中で整理できる卓越した思考回路を持ち備えており、これがマネジメントの適正能力になると感じるためです。
 視覚障害者が保持する能力を発揮するためには、マネジメント業務が視覚障害者に適していることを周知する活動が必要です。更にはマネジメント業務従事者を増やすための「視覚障害者向けマネジメント従事者教育訓練」といった育成活動も必要です。これらが実践されることが視覚障害者のトランスフォーメーションの1つになるのではないかと考えます。

審査員コメント

 視覚障害者の方々は人の気持ちを汲み、人それぞれの得意な能力を引き出す力を秘めておられることを実感しています。秀でた記憶力、判断力も兼ね備えておられ、組織のマネ―ジャーというポジションは、その能力を最大に生かすことができる仕事であると思います。
 視覚障害者にマネジメント業務の習得を提案され、社会にむけてそのための教育の機会を提供することを呼びかけておられる視点が素晴らしいと思います。

プロフィール

 

吉澤 光司
会社員
40歳の人間ドックで眼圧異常が知らされ緑内障の診断を受ける
継続的な治療の甲斐なく47歳で視覚障害者となる
何もできない悶々とする生活の中で視覚障害者支援団体と繋がれたことにより失っていた元気を取り戻し現在に至る

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