1.スマートスピーカー

  • AI搭載のスピーカーに複数のマイクがついている。Google、LINE、Amazonの3種類。
  • スピーカーは周辺の音があっても声を聞き取る。
  • 3社共通の機能は時計、ニュース、天気予報、音楽を聴くこと。ただし、音楽を選曲したり、フルサイズで聞きたい場合は有料となる。利用料は1,000円くらいで聞き放題のサービスがある。
  • 接続すればテレビ、エアコンなどの家電、照明を操作できる。
  • それぞれの機種の特長は下記のとおり。
  • Google:検索が得意。ヤマト運輸の不在通知など再配達を指示できる。
  • LINE:通話やメッセージを送ることができる。ネット検索もできるがGoogleとは内容が違う。
  • Amazon:商品購入が可能。Kindle電子ブックを聞くことができる。関電の使用料(量)を確認できる。
  • 価格は各機種5,000円くらいから。
  • 最初の設定時のみスマートホンかタブレットが必要。PCでの設定は不可だがAmazonのみOK。
  • AmazonのSpotはモニタがついているので設定時にスマートホンやタブレットが不要。
  • 機能が進化し、常に追加されていくので情報を知ることでさらに便利になる。提供されるサービス(スキル)は2000種以上でほとんど無料。
    ラジオを聴くのはラジコ、YouTubeを連動させれば好きな動画を見ることができ、巻き戻しや再生、次の動画を指示できる。
  • 4K放送は見えなくても音が良いので楽しめる。
  • 現在、AIスピーカーにCMはない。
  • 使用する人を特定する声認識機能もある。

2.障害について(聴覚、視覚など)

  • 視覚障害も聴覚障害も見た目だけではわからない場合がある。
  • 疎外感を感じたり、コミュニケーションがとりにくいことがある。
  • 障害の程度は人によってさまざま。
  • 健聴者の集団の中で1対1の会話はできるが、騒がしい環境、人混みの中では聞こえにくくトラブルになることもある。
  • →補聴器や人工内耳を見せて自分から聞こえにくいことを伝える。聞こえにくいサインとなるシールやワッペンを見せる。
  • 視覚障害でも同様で白杖がサインとなる。
  • ヘルプマークの活用も有効。
  • 白杖を使っていても電車に乗って座ったら邪魔になるのでたたんでしまうが周囲に知らせるために見せたほうがいいことも。若いのに座っていると思われる可能性がある。

3.「きこえ」について

  • 病気だけでなく、だれでも聞こえにくくなる。
  • →触る時計や振動する時計は聞こえにくい人にも便利。
  • 見えない・見えにくい人も音が大切。自分が聞きたい音を聞きたい。
  • →ノイズキャンセラーや背景雑音を消す装置、スピーカーがある。
  • 中途失聴の場合、元通りの聞こえを求める人がいる。
  • →元通りにならなくても、視覚と同様に聴覚障害リハビリテーションがある。

4.ロービジョンケアについて

  • 眼科で行う視力・視野検査だけでは、生活の中でどれくらい見えているかまたは見えにくいかわからないことが多い。自分の「生活視力」を知り、見やすさを改善する方法を検討することが必要。
  • 電子ルーペや拡大読書器が助けとなる。知らない人には実際に見てもらうのがいちばん。
  • 生活上困っていることがあるなら、道具などを使って楽にできるようにするのがよい。
  • 本人が気づいていない、知らない有効視野を活用することも重要。
  • 歩行訓練、就労・生活相談、音声機器の活用などさまざまな支援・サービスがある。
  • →年齢に関係なくやりたいことができるように。

5.障害者雇用について

  • 首都圏では関西と比較して企業側の理解が進んでいる。企業も安心して雇用している。
  • 視覚障害者は見えなくても「全体を見る(知る、理解する)」ことが大切。
  • 聴覚支援学校では学校ごとに就職先を持っている。
  • 就労移行支援事業所では聴覚に障害を持った方も多い。
  • 大学に進学し、自分で就職活動をする人もいる。

6. 外来診察について

  • 神戸アイセンター病院では遺伝子診断を行っており、遺伝子治療の研究が行われている。
  • 心理カウンセラー、遺伝カウンセラーによるカウンセリングがある。
  • iPad外来はビジョンパークでのiPhone、iPad講習(毎月第2、第4火曜日12時から17時)と連携している。

7.便利なグッズ、方法について

  • 100円ショップにも便利なものがたくさんある。
  • タッチボイス・・・ICタグに必要な情報を入れておき、あとで聞くことができる。洋服や見分けがつきにくい冷凍食品などにも便利。
  • 録音はヘルパーさんにまとめて確認してもらって録音する。
  • せっかく機器を購入しても使い方がわからない、使わなくなる、ということがないように使い方を教えてもらえる施設がある。
  • 「Be My Eyes」は登録(無料)しておけばいつでもボランティア(日本語対応は10.5万人が登録)が支援してくれる。使用例としては、夜中にエアコンの設定がわからない時にリモコンを撮影し、映像を見ながら設定方法を教えてくれた。利用料無料。
  • Be My Eyesの同様のアシストシステムとしては専用のシステムがある。アンドロイドスマホを使用しており、装置は設定済なのですぐに使える。利用料は月額5000円程度。
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