1. 見学対応
- 視覚障害者の職業は「あはき」しかないと思っていたが、あはき裁判で竹下先生の存在を知り、司法試験の勉強をしている。視力が悪くなると言われたことはショックだったが、命の限りあるしたいことをやろうと思った。
- 視力が0.04になり、本を読むのがしんどく思ったことはあったがスキャナで拡大して見ている。
2. 医療関係者(医師)として困っていること
- 病気として目が見えにくい体験をしたことがないので患者さんがどう思っているか知りたい
- →体験メガネをかけて見えにくさを体感することは可能。
- →病院で事実をつきつけられたが言い方ひとつで患者の捉え方が変わる。
- →目の状態を知りたいと思ってもモチベーションがあがらないとリハにつながらない。
情報提供は段階的に行うとよい。 - →検査結果と見え方は必ずしもリンクしないことがある。
1.0→0.9に落ちても視力低下だが、0.04→0.03は自覚的に大きな差がある。そのため、
数字だけを追いかけると違いが出ることがある。 - →話を聞いてほしい(見えにくいという言い分がある)。
- →眼科医の役割としては治療が大切だが、ロービジョンケアも自分が若い時にこのような集いがあったらよかったと思う。
- →すべての眼科医がロービジョンケアをできないかもしれないので、困ったら神戸アイセンターやアイライト協会へ。そこからつなぐことが可能。
- →体験することはできなくても寄り添うことはできるし、想像することはできる。
3.趣味・スポーツなど
- 伴走
- →風や人の気配を感じる。
- 視覚に障害があってもできるスポーツ
- →ヨガ、ストレッチ、ジョギング、ウォーキング、ボールゲーム(ブラインドサッカー、ロービジョンフットサル(全国20チーム)、野球、バレーボール、卓球)、剣道(目の前の視野でできる)、クライミングなど。
- 視覚障害のスポーツというと一人でやるという印象があるがチームでの種目も多い。
- 芸術
→県立美術館で鑑賞ツアーがある。
4.白杖について
- 白杖を持ちたくない。
- →持った方がよいことを知ること。納得することで白杖の利用につながる。
- 混雑した場所だけで使うなど、使い方次第で歩行がしやすくなる。
5.情報収集について
- 相談できる場所が必要。
6.神戸市立盲学校
- 幼~高等科 普通科、専修課がある。
- あんま、はりきゅう、マッサージを学ぶために一度社会に出てから入学する人もいる。
国家資格であり、企業のヘルスキーパーや介護施設で働く人が多い。 - インクルーシブ教育もあって盲学校の入学数は減っているが専修課の卒業時年齢は最高70歳で国家資格を取得した。
- 盲学校で他の人とふれあい、自信をつけることができる。それが生きていく上でのモチベーションにもなる。
- 盲学校から一般の大学に行く人もいる。
- 少人数制のため、全盲・弱視であってもマンツーマンに近い指導ができる。
- 高齢になってできないことが増えていく中で、パソコンにのめり込んでいった。
周りからは反対されたが、見えにくくなってからもできることが増えた。はじめてのことでも「できること」が見つかる喜びがある。やりたいと思えば「できること」が見つかる。 - 盲学校では同じような境遇の人がいることに勇気づけられた。
- 神戸市盲学校では重複障害が増えている。
- スクールバスあり、入学は神戸市在住のみ。
- 視力が悪くなるとあんま・はりきゅうしかないと思っている人がいるが、今はICTが発達し、法律が整ってきたのであはき以外の進路を選択する人が増えた方がよい。消去法での職業選択ではなく、「あはき業」を選択したい人に入学してほしい。
- 「あはき」以外にもいろいろな職業があるが、「あはき」のポジティブさ、誇りを伝えたい。
7.神戸視力障害センター
- 職業訓練、日常生活訓練あり。
- 入寮、通所も可。訪問もあり、自宅で自立した生活を送る支援が可能。
- 65歳以上の方には家族支援もある。
- 将来の目標を決めて本人のやりたいことを重視し、意向に沿って少しずつ訓練をすすめていく。
- 訓練期間は1年~1年半、「あはき」は3年。
- 居住地は関係ない。
- 重複障害の場合は状態を見ながらとなる。車イスの方も入所できるが、自立訓練は視覚障害のみとなる。
7.神戸視力障害センター
- 職業訓練、日常生活訓練あり。
- 入寮、通所も可。訪問もあり、自宅で自立した生活を送る支援が可能。
- 65歳以上の方には家族支援もある。
- 将来の目標を決めて本人のやりたいことを重視し、意向に沿って少しずつ訓練をすすめていく。
- 訓練期間は1年~1年半、「あはき」は3年。
- 居住地は関係ない。
- 重複障害の場合は状態を見ながらとなる。車イスの方も入所できるが、自立訓練は視覚障害のみとなる。
8.神戸アイセンター、ビジョンパーク
- アイセンターでは眼科とビジョンパークが連携して患者さんへの情報提供を行う。
- 患者さんのやる気スイッチを入れる。趣味、本人が話しやすいこと、あきらめていることなど、会話の中から見つけていく。
- これまでのロービジョンケアでは福祉施設などへ眼科の先生が行けと言ったから来た
という人が多かった。そのため、困っていることはないという人もいたが、まずは「できること」があるのを知らせる。
その中で専門機関への相談に至る場合もあるが、そのまま終わって情報提供のみになることもある。すぐに情報が必要でなくても、早い人で半年、2~3年たってから専門機関へ行く人もいる。 - 患者さんは高齢の人が多いが、できないと思って家人がなんでもやってしまうとやる気が起きない。また、できなくなってしまうこともある。情報を知ることで自分のやりたかったことが見えてくることもあり、高齢の方の生活の質UPにつながる可能性がある。
9.趣味・スポーツなど
- 伴走
→風や人の気配を感じる。 - 視覚に障害があってもできるスポーツ
→ヨガ、ストレッチ、ジョギング、ウォーキング、ボールゲーム(ブラインドサッカー、ロービジョンフットサル(全国20チーム)、野球、バレーボール、卓球)、剣道(目の前の視野でできる)、クライミングなど。 - 視覚障害のスポーツというと一人でやるという印象があるがチームでの種目も多い。
- 芸術
→県立美術館で鑑賞ツアーがある。
10.障害受容について
- 障害を受容する方法
→障害は受容しないものと認識することが切り換えになる。 - 教科書的には受容しないリハビリはスタートしないと書かれているが「スーパー障害者」と言われる人の中には障害を受容していない人もいる。必ずしも障害を受容できなくていいのではないか…。
- 盲学校で受容プログラムはないが、プログラムが必要ないとは言えない。
- 同じ障害を持った人と出会ってそれをどう考えていくか、受動的だが障害を考えることにつながる(ピアカウンセリング)。そうやって少しずつ折り合いをつけていくことも前進。
- →検査結果と見え方は必ずしもリンクしないことがある。
1.0→0.9に落ちても視力低下だが、0.04→0.03は自覚的に大きな差がある。そのため、
数字だけを追いかけると違いが出ることがある。 - →話を聞いてほしい(見えにくいという言い分がある)。
- →眼科医の役割としては治療が大切だが、ロービジョンケアも自分が若い時にこのような集いがあったらよかったと思う。
- →すべての眼科医がロービジョンケアをできないかもしれないので、困ったら神戸アイセンターやアイライト協会へ。そこからつなぐことが可能。
- →体験することはできなくても寄り添うことはできるし、想像することはできる。