1. 仕事・職業訓練について
- 目が悪くなったら家族に不安を与える。収入が減って生活できるか心配だった。
会社にも目が見えないと仕事ができないと思われる。
→仕事は自分で作ればいい。目が見えなくても仕事をする方法はあり、職業訓練を受けることも可能。パソコンは全く見えなくても使える。
神戸視力障害センター
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日本ライトハウス
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神戸アイライト協会
(新しいタブで開きます) - 社内異動でパソコン使用が条件になり、パソコン訓練を受けた。宿泊費は会社負担、今回は短期入所だったが、通常は2年間の入所中に訓練を受け、就職先を探すことになる。視覚障害者だけでなく、聴覚障害者もいて合計100人くらいが学んでいる。
吉備高原職業
リハビリテーションセンター
(新しいタブで開きます) - 在職中は入所できない訓練施設もあるが行政に交渉すればOKになることもあるのであきらめないで相談するとよい。市町村の窓口担当者によって対応が異なるケースもある。
- 職業訓練だけでなく、日常生活訓練も受けると生活がしやすくなる。
2. 生活訓練について
- 自分が不安な点をカリキュラムとして組んでくれ、半年くらい通所した。
- 白杖訓練(歩行訓練)は日常生活だけでなく、通勤時にも必要。
3. 白杖について
- 白杖を使っても歩けないと思っていたが、杖が必要だと理解した。
- 職場で白杖があれば楽だとわかっていたがなかなか持つことができなかった。
→人の目よりも自分が楽になるかならないかが重要。人目を気にして見栄で持たないでいるとケガをすることになるし、人にぶつかって迷惑をかける。 - 自分は目が悪いことを隠しているつもりでも、近所の人は知っていた。今となっては無理しなければとよかったという思いもある。
- 白杖は全盲の人が持つというイメージが強く、自分はまだ見えるので使いたくない。見える人(見えにくい人)でも白杖を使用するということが一般に理解されたら気持ちが楽になる。
- 少しでも見えている人は持てないと思っていたが人によくぶつかるので困っていた。
- 目が見えなくなって、できなくなったことが多いが、またできるようになったのが一人歩き。夕方暗くなってからのほうがアーケードの照明を見ながら歩くと歩きやすい。
- 家の近所で白杖を持つのが嫌だったが、最初は遠くで使い始めて、だんだん家に近づいた。開き直った。
- 外出先でトイレの場所がわからず、トイレの前で通行する人に場所を尋ねた時、怪訝そうにされた。その時白杖を持っていなかったから目が見えないと気づいてもらえず不審者のように思われたのかもしれない。人に知らせる意味でも白杖を持っていた方が理解されやすいと感じた。
- 白杖での一人歩きを始めたきっかけは自由が欲しかったから。ガイドヘルパー無しで歩けることが良かった。
- 下り階段が怖かったが白杖を使用すれば大丈夫。
4. 賠償保険・生命保険について
- 自分もだが相手にけがをさせることもあるので賠償保険に入るとよい。
- 月額1,000円くらいで入れるので安価で安心。
- 生命保険は会社によって内容が違うので必ず確認すること。切り替えると高度障害が出ない、ランクが下がることがある。
- 病気がわかって更新を断られた。保険料が高くなった。
→加入している保険の種類や内容によるので外交員に相談するのがいちばんよい。 - 病気がわかってからでも加入できる保険もある。
5. 目が見えなくなる不安について
- いつか、見えなくなる日がくることを覚悟するために毎日、同じ場所を見て自分の見え方を比較している。
- レーザーや治療でどこまで視力がもつかを日々考えている。
- 目を使うと悪くなるというので物を見ないようにする。
→それはウソ。目は脳の一部だから使わないと機能が低下する。見えなくなる心配をするよりもできることを見つける努力・工夫をする方がよい。 - 病気は仕方がないこと。健全なあきらめが大切。告知後2〜3日は悩んだけれど、仕方ないと気持ちを切り替えることができた。無理にでも笑顔を作れば、それが本当の笑顔になる。
6. 便利な道具について
- iPadや拡大読書器はどれか一つですませるというよりも組み合わせて使用すると便利。
- インターネットができれば情報収集できて知識や活動の幅が広がる。
- シャンプーとリンスのボトルの見分け方
→シャンプーには側面にブツブツがついているのでそれだけ知っていると間違う心配がない。 - パソコン訓練・白杖訓練(単独通勤が可能)受講は就職につながる。
- 就労経験があることも評価につながる。全く関係ない職種であっても経験があることはアピールすべき。
- ハローワークは窓口担当者と合わないこともあり、自分で仕事を探すこともあるが、居住地だけでなく、いろんな場所のハローワークへ出かけて行って、仕事を探す努力が必要。大きなところは動きやすく、求職数も多い。
- 紹介された仕事が自分にできそうにないと感じても、まずは面接を受けてみるべき。面接までいくのも難しいのだからチャンスは逃さないようにする。
- 特定子会社は大企業が障害者雇用専門に設立した会社なので障害に理解のあるスタッフがいて、働きやすい。
- 神戸市では障害者就労推進センターの担当者がついて行ってくれるので活動するのも安心。
- 就職活動は簡単ではないが根気強く行う。
- 自分に合った窓口担当者に出会えるまでハローワークを探す。