瞽女(ごぜ)

江戸期には全国的に三味線等を弾き唄い、家々を訪問し音曲を披露した盲目の女性旅芸人のことです。これは主に豪雪地帯などでの農閑期の娯楽でした。新潟の高田や長岡、駿府(静岡)では「瞽女屋敷」で生活することもありました。全国組織はなく、師匠の瞽女に弟子入りし、音曲や技法を伝授されていました。親方と起居をともにして組をつくり、座を組織していました。昭和30年代頃から、瞽女とその芸能は衰退し、平成17年に最後の瞽女が亡くなり、現在、これを生業とする方はいなくなりました。

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