「おりこうだね!」誉めるまえに知って欲しい、
盲導犬を見かけたときの3つのお願い。
盲導犬が視覚障害者を安全に誘導するお仕事をしているのは、みなさんもご存知ですよね。障害物を避ける、交差点で立ち止まる、ドアや階段を探して誘導する、危険を感じたときはストップする……などなど。一生懸命な姿を見ると、とても感心してしまいます。
そんなしっかりした盲導犬も、ユーザーである飼い主に可愛がられ、家族の一員として大切に育てられています。お仕事をしていないときは、ペットの犬と同じようにおもいっきり遊び、甘えてくるのです。では、盲導犬はどうやってお仕事の時間を見分けるのでしょうか。
盲導犬は専門の施設で厳しい訓練を受けた誘導のプロ。その訓練のなかで、ハーネスをつけたとたんお仕事モードになるようしつけられているのです。ですから、街でハーネスをつけた盲導犬を見たとき、みなさんにお願いしたいことが3つあります。
- 触らないでください。
- 声をかけないでください。
- 食べものを与えないでください。
可愛くてがんばっているからと、つい構いたくなってしまいますよね。ですが、これはかえって盲導犬を困らせてしまうことになるのです。飼い主の許可があった場合をのぞいて、私たちは黙って見守ってあげましょう。
また、盲導犬の排泄は規則正しく行うようしつけられていますが、外出先で排泄を行うこともあります。屋外であれば飼い主がきちんと片づけますし、施設内であれば多目的トイレを利用することもあります。排泄で施設を汚すことはありませんが、多目的トイレで出会っても驚かないでくださいね。
公共交通機関だけでなく、飲食店や病院でもたくさんの盲導犬が活躍しています。
ぜひ、適切な距離で、あたたかく応援してあげてください。